2015/10/17-拓殖大学戦

日時  10月 17日 13:30  Kick Off
場所  アミノバイタルフィールド
●東京大学  10―14  拓殖大学○

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 10 0 0 10
拓殖大 0 0 0 14 14

Game Report

必勝を喫して臨んだ立教戦で完敗を喫して2勝1敗のウォリアーズ。
雨上がりのアミノバイタルでの第4戦の相手は同じく2勝1敗の拓殖大。
昨年の初戦でタイブレイクの末に痛恨の敗北を喫した相手。
リベンジを果たし、チャレンジマッチの可能性を賭けて必ずや勝利する。

【1Q】拓大のキックオフで試合開始。
東大1stシリーズは自陣33ydから。
先発QBは#12大槻(4年)。
中央ラン・スクリーン・フェイクパスを繰り出すもゲインできず。
大事な1stシリーズは4th−7/123パント。

#88寒竹(4年)の好パントにより、拓大1stシリーズは自陣27ydから。
中央〜オープンへのランをCB#29堀江(4年)が4ydロスタックル。
続くオープンランで7ydゲインされるもパス失敗。
4th−7/123パントに仕留め、上々の滑り出しの東大ディフェンス。

自陣37ydからの東大2ndシリーズ。
RB#21関野(3年)が中央を抜けて8yd好走。
2nd−2とするも、2回のQBキープはノーゲイン。
今回もFD更新ならず、4th−2/123パント。

安定感抜群の#88寒竹が今回もスーパーパント。
拓大2ndシリーズは自陣10ydから。
中央ランをDL#95神田(4年)・#92原田(4年)が2ydロスタックル。
続く中央ランもDL#95神田が3ydロスタックル。
パスも失敗させ、今回も見事に4th−15/123パントに仕留める。

東大3rdシリーズは自陣32ydから。
そろそろFD更新・ドライブしたいところ。
しかし、東大オフェンスは未だ深い眠りから目覚めない。
ランは僅かに1yd、相手ラッシュ厳しくスクランブルするも1yd。
ロングパスは失敗。
残念ながら今回も4th−8/123パント。

しかもパントを大きくリターンされてしまう。
拓大3rdシリーズは自陣48ydと絶好のポジションから。
QBドローで6yd進まれた後のプレー。
ロールアウトパス成功&RACを許し、一気に東大ゴール前26ydへ。
更に12ydパス成功でゴール前14ydへ侵攻を許してしまう。
1stプレーのフェイクパスは失敗。
続くロールアウトパスは拓大反則(ホールディング)で10yd罰退。
2nd−20となるも、拓大はスペシャルプレーでTDを狙う。
パスキャッチしたWRからのラテラルパスを受けたRBがエンドゾーンへ。
痛恨の先制TDと思いきや、グランドにはイエローフラッグ。
不正なフォワードパスと認定され、何とか難を逃れる。
結局3rd−20となり、ショートパス成功を許すもRACさせず。
何とか4th−12/ゴール前16ydとし、拓大はFGトライ。
しかも、33ydFGは失敗。

ピンチを免れた東大4thシリーズは自陣20ydから。
TE#81岸本(3年)の8ydスクリーンで2nd−2としたところで2Qへ。

【2Q】RB#21関野が中央を突いて初のFD更新/自陣32ydへ。
TE#81岸本の5ydスクリーン、RB#21関野の2ydランで3rd−3。
QB#12大槻のキープで再度FD更新/自陣44ydへ。
少し覚醒した東大オフェンス。
このままドライブを続けたいところ・・・であったが。
QBが転倒して5ydロス。
ランニングパスはあわやインターセプトで失敗。
3rd−15のフェイクパスも相手のラッシュ厳しく失敗。
結局4th−15/パント。

パントはタッチバックとなり、拓大4thシリーズは自陣20ydから。
最初のパスはSF#1船倉(4年)がナイスカバー・ナイスカット。
ドローをブリッツしたILB#44勝(2年)とDL#88寒竹が5ydロスタックル。
ハンドオフされた瞬間に気迫溢れるタックルを浴びせた好プレー。
3rd−15でコールされたロングパス。
SF#1船倉がWRと競り合いながらも見事にインターセプト!
4年生DBの意地を魅せた値千金の素晴らしいプレー!

敵陣47ydと絶好の位置で攻撃権を手にした東大5thシリーズ。
ディフェンスのビッグプレーに応えて欲しいところ。
しかし、いきなりQBサックで5ydロス。
スローバックのスクリーンはパス失敗。
3rd−15となるも、前節大活躍のWR#7藤原(3年)への26ydパスがヒット。
一気にゴール前26ydへ。
RB#21関野の4ydドロー、12ydスクリーンでゴール前10ydへ。
さあ、絶好の先制TDのチャンス。
ワンフェイク入れたQB#12大槻がエンドゾーン中央のWR#7藤原へパス。
これが見事にヒットし、待望の先制TD!
今試合希少なナイスパス・ナイスキャッチのシーンであった。
#18佐藤(4年)が落ち着いてTFPを決め、7−0。(6:48)

続くキックオフでは#48渡辺健悟(3年)がナイスタックル。
拓大5thシリーズは自陣21ydから。
最初のオプションはピッチミスで6ydロス/2nd−16。
続くプレーでビッグプレー炸裂。
DL#95神田がLOSを割ってQBに迫る。
浮き気味のパスをILB#44勝がWRの前に入って見事にインターセプト。
素晴らしいリアクション。
しかも、ゴール前10ydまでナイスリターン。

ディフェンスの2シリーズ連続のターンオーバー。
エンドゾーンまで僅かに10ydと最高の位置からの東大6thシリーズ。
前半残り時間は4分。
何としても追加TDを奪って、14−0で前半を折り返したい。
しかし、・・・その力はオフェンス陣に無いのが今試合。
パス失敗、タイムアウトを取ってコールしたオプションピッチは1yd。
3rd−9でのTD狙いのパスはカットされ、4th−9/ゴール前9yd。
結局FGトライを余儀なくされてしまう。
#18佐藤が26ydFGを決めて10−0。(残り3:07)
ターンオーバーでゴール前に迫りながらTDを奪えなかった今シリーズ。
今試合の「ターニングポイントその1」であった。

拓大6thシリーズは自陣26ydから。
7yd中央ラン、7ydスクリーンでFD献上/自陣40yd。
再度スクリーンで東大陣49ydへ。
残り時間は1分13秒。
拓大反則(フォルススタート)で1st−15。
ドローにILB#44勝が落ち着いて対応/2nd−11。
パス失敗で3rd−11。
DL#88寒竹・#92原田が両サイドから挟み撃ちのQBサック。
見事な粘りで4th−23/パントに追い込む。

自陣5ydからの東大最後の攻撃で1プレー行ったところで前半終了。

前半大健闘のディフェンス陣。
早く目覚めよオフェンス陣。

【3Q】東大キックオフで後半開始。
拓大1stシリーズは自陣21ydから。
拓大反則(ホールディング)で1st−20。
ショートパスは成功するも、ILB#48渡辺健悟・DL#95神田が好タックル。
僅か7ydに留め、2nd−13。
QBスクランブルにタックルが決まらず12ydゲイン/3rd−1。
タイムアウトを取った拓大は変則フォーメーションからのQBキープ。
惜しくもFD更新を許したかと思いきや、拓大反則(不正なフォーメーション)。
3rd−6でのパス失敗で拓大攻撃を絶ち切り、123パントに追い込む。

東大1stシリーズは自陣32ydから。
大事な後半最初の攻撃。
しかし、未だ目覚めぬオフェンス陣。
中央ランはノーゲイン、2回のパスもあっさり失敗。
4th−10/123パント。

#88寒竹のパントは高さ・距離・時間全て完璧。
しかも、敵陣ゴール前8ydでボールがピタリと止まる。
まさに、「魔法のパント」。
拓大2ndシリーズは自陣8ydから。
しかし、覚醒した拓大オフェンス。
12ydカウンターラン、13ydスクリーンで自陣33ydへ。
更に6ydスクリーン、9ydQB#12ドローで自陣48ydでFD更新。
僅か4プレーで40ydの前進を許してしまったディフェンス陣。
最初のスクリーンはSF#1船倉がナイス上がりでタックル/ノーゲイン。
次のスクリーンはCB#22渡邊傑(4年)が捕った瞬間にハードタックル。
3rd−10に追い込むも、ミドルパス成功を許し東大陣35ydへ。
ここは何としても守り切りたい。
スクリーンはラッシュしたDL#92原田が好判断でカムバック。
見事に4ydロスタックル。
続くパスはナイスカバーで失敗/3rd−14。
ここが勝負のポイント。
DL#95神田が果敢にLOSを割り、激しいプレッシャーをかける。
何とかターゲットを見つけたQB。
やや強引にパスを投じるも、CB#22渡邊傑が見事にインターセプト。
ディフェンスの粘り勝ちで見事に攻撃権奪取。

自陣24ydからの東大2ndシリーズ。
ディフェンスの頑張りに応えよオフェンス陣。
しかし、永久の眠りから覚めないオフェンス陣。
先ずは1stプレーでフォルススタートの反則/5yd罰退。
スクリーンはボールが逸れてパス失敗。
WR#7藤原への13ydパス成功。
同時に拓大に反則発生(オフサイド)。
難しい選択であったが反則を辞退し、3rd−2。
コールされたプレーはQBブーツレッグラン。
しかし、ほんの僅かFD更新に届かず・・・嗚呼!
何としてもFD更新するという執念があれば・・・。
ターンオーバーでモメンタムを奪い返せるチャンスの今シリーズ。
不用意な反則もありFD更新できなかった今シリーズ。
今試合の「ターニングポイントその2」であった。

自陣30ydからの拓大3rdシリーズ。
パスはCB#29堀江の好カバーで失敗。
ドローはOLB#41宮崎(3年)の好リアクションで僅か1ydゲイン。
3rd−9に追い込むも、スーパーキャッチでパス成功/自陣44yd。
カウンターからの力強い2nd・3rdエフォートで一気に東大ゴール前28ydへ。
8ydパス、5ydQBランでゴール前16ydへ。
ジェットスイープで7yd進まれたところで最終4Qへ。

【4Q】ゴール前9yd、2nd−3で迎えた最初のプレー。
拓大はとっておきのスペシャルプレー。
ジェットスイープを受けたWRがエンドゾーン隅で待ち受けるWRにボールをトス。
これが見事に決まってしまい、10−7。(0:07)

自陣25ydからの東大3rdシリーズ。
RB#28宮崎(4年)の17ydオプションピッチで自陣42ydへ。
実に久々にゲインしたランプレー。
しかし、この後が続かない。
フェイクパス失敗、中央ランはノーゲイン、3rd−10のパスも失敗。
結局4th−10/パント。

何となく嫌なムードの中、拓大4thシリーズは自陣22ydから。
しかし、先程のTDショックをディフェンス陣は引き摺らない。
パス失敗、QBドローはDL#95神田がナイスタックル/3rd−9。
スクリーンフェイクのパスも失敗で4th−9/123パント。

残り時間8分半。
そろそろ追加点が欲しい東大の4thシリーズは自陣29ydから。
RB#21関野の中央ランでFD更新/自陣39yd。
更にオプションピッチで5ydゲインするも東大に痛恨の反則。
不用意・不必要な背後からのブロックで15yd罰退。
QBドローはブリッツしたLBが痛烈な6ydロスタックル。
ランで3ydゲインするも3rd−18。
RB#21関野がオプションピッチで11yd好走するもFDに届かず。
結局、4th−7/パントに追い込まれてしまう。(残り4:20)
試合を通じて僅か2回の反則の内の1回が発生した今シリーズ。
反則無ければ少なくとも1回はFD更新、時間も2分は消費可能。
さすれば、・・・・この後のドライブはTDに成らなかった可能性大。
今試合の「ターニングポイントその3」であった。

自陣20ydからの拓大5thシリーズ。
拓大は今シリーズに全てをぶつけ、全力でTDを奪いに来る。
迎え撃つ東大ディフェンス陣、抑えることができるのか?
3rd−1に追い込むも、QB中央突破で10yd進まれ自陣39ydへ。
ロングパス成功を許し、東大陣43ydへ。
次のロングパスは失敗、ジェットスイープは僅かに2yd。
3rd−8、残り時間は1分20秒、次のプレーが勝負。
しかし、スクランブルでFD更新されゴール前30ydへ。
スイープで15yd前進され、ゴール前15yd/残り1分。
中央ランで10yd前進され、ゴール前5yd。
最後はショートパス成功を許し、タックルを外されてTD献上。
残り時間45秒で10−14と痛恨の逆転を許してしまう。

東大最後の攻撃は自陣35ydから。
点差的にTDを取るしか術無し。
駒澤大戦のように劇的逆転劇はあるのか?
しかし、眠ったままのオフェンス陣に立ち向かう力無し。
4回連続でパスを試みるも・・・。
ボールが低い・横に逸れる・高いでヒットする気配皆無。
最後はQBサックを食らって万事休す。

残り時間17秒、拓大最後の攻撃。
東大がタイムアウトを取る中でランで時間消費し、最後はニーダウン。
最終スコア10−14で敗戦が決まった瞬間であった。

チャレンジマッチの可能性を賭けて臨むも返り討ちに会った2015ウォリアーズ。
シーズンが深まるにつれて成長カーブを描くのがウォリアーズの歴史・DNA。
一方で、成長が止まり伸び悩んでいる2015ウォリアーズ。
シーズン残り1ヶ月半・2ヶ月の中で、どれだけ骨太のチームをつくっていけるか。
まさに4年生全員の真価・覚悟・生き様が厳しく問われることになる。
挫折に負けず、神が与えてくれた試練に正面から挑むしかない。

次節は2週間後の帝京大学戦。
2部から昇格したアスリート揃いの好チーム。
今シーズンのラストチャンスの戦い。
絶対に負けない。

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