2016/10/23-国士舘大学戦

日時 10月 23日  16:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

○東京大学  20―10  国士舘大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 7 7 6 20
国士舘大 0 7 3 0 10

Game Report

秋シーズンも折り返しとなる4戦目はここまで全勝と波に乗る国士舘大学。リーグ1位でチャレンジマッチへと出場するためには絶対に負けられない大一番。TOP8昇格へ向け必ずや勝利をもぎ取る!

【1Q】
国士舘が前半のレシーブを選択し東大はキックから。蹴るのはここ数試合で急成長を見せるK#6児玉(1年)。開始早々、児玉から特大キックが炸裂し国士舘陣29ydからのディフェンスとなる。
1stプレーはDB#80三宅(4年)がショートパスを取ったWRを即タックルし幸先の良いスタート。次プレーは国士舘得意のスピードオプションで一線を抜けそうになるもLB#44勝(3年)が追いつきタックル。しかしフレッシュを許してしまう。
続く1stダウン、0RB隊形からのスクリーンはDB#25甲斐(4年)がタックルし何とか5ydに抑える。2ndダウンは一転内のランプレーで来るが、ここで本日初スターターのLB#47東(4年)がいきなり魅せる。キャリアをスクリメージライン上でタックルしノーゲイン!更に3rdダウンはオプションにDL#90岡田(2年)がしっかり対応しロスタックル!好プレーの連続で攻守交替。国士舘が素晴らしいパントを見せ東大オフェンスは自陣ゴール前7ydから。(残り9:02)

オフェンス1stプレーは、エースRB#33宮山(4年)の中央のラン。持ち前のカットでロスを抜けると早々にフレッシュ。しかしその後はランに厚いディフェンスを敷く国士舘に中央のランを立て続けに止められ3rdダウン。ここで東大オフェンスはTBスクリーンを選択するが味方ブロッカーとお見合いになってしまいフレッシュならず。パントとなるが秋シーズン好調のP#21関野(4年)が今日もナイスパント。国士舘リターナーがキャッチするや否や、SNP#80三宅がタックルしリターンを許さない。(残り6:21)

続くディフェンス、1stダウンはQBランをディフェンス持ち前の集まりの良さでしっかり止める。次プレーは先ほど出されたスピードオプションで来るもDB#80三宅が良い上がりを見せ、最後はLB#48渡辺(4年)がタックルし2ydに抑える。3rdダウンはロールパス。カバーが機能せずガラ空きのWRにしっかり通されフレッシュ、自陣へ。
1stダウンのスクリーンは外に素早く展開されLB#44勝が追いタックルも8ydのゲイン。2nd-2、絶好のD&Dで国士舘オフェンスのスペシャルプレー。QBからWRへの後ろパスの後、今度はパスを受け取ったWRがディフェンスの後ろにぶん投げる一発狙いのフリーフリッカー。しかしここは冷静なSF陣、DB#2村本(4年)とDB#20鎌形(3年)がWRをしっかりカバーし乗り切る。3rdダウン、中央のランはLB#55藤本(3年)、DL#90岡田が頑張るも押し込まれフレッシュ。
続いてはまたしてもオープンへのスクリーン。精度の高いパスと縦上がりの早いラックに20ydほど進まれ自陣16ydへ。
またしてもスピードオプション、国士舘QBのフェイクが冴え5ydゲイン。残り11ydほどとなるが、ここで幸運。国士舘にフォルススタートの反則があり5ydの罰退。2nd-10、国士舘はここでロンリーセンター。不意の特殊隊形にもディフェンス陣はしっかりアジャストしQBランを皆で集まってシャットアウト。3rdダウンのオプションキープも止めFGへ。自陣12yd地点からのトライも蹴ったボールはポールの左に外れる。東大ディフェンスの粘り勝ち。無失点、ナイスディフェンス!(残り0:48)

ゴール前20ydから東大のオフェンス。RB#21関野が中央を突破、絡まれても倒れない力強いランでいきなりフレッシュ。次のランは止められここで1Q終了。

【2Q】
サイドを入れ替え2Qがスタート。RB#21関野の力走でスタートした今シリーズも後が続かない。中央のラン、TBスクリーンを立て続けにヤードロスで止められてしまう。パントは国士舘リターナーに若干のリターンを許すもSNP#9浜崎(3年)がタックル、敵陣43ydからディフェンスへ。(残り10:27)

このシリーズ国士舘最初のプレーはランフェイクから逆サイドへのスクリーン。LB#55藤本が追いつきタックルするがフレッシュ。早々自陣へ突入する嫌な展開。
その後は連続で外へのジェットスイープ。スピードに乗ったキャリアに縦上がりを許し、またしてもフレッシュを許してしまう。
自陣23ydまで進まれたのち、ランプレーをDL#60高橋(4年)、LB#55藤本で止め2ndダウン。国士舘はパスを選択、LB#44勝が激しいブリッツでQBへプレッシャー。そしてQBがサイドライン際に放ったボールをDB#2村本が飛びつきスーパーキャッチ!インバウンズでのキャッチでインターセプト!ディフェンスをひっぱる絶対的守護神のビッグプレーで国士舘に傾きかけたモメンタムを引き戻す。(残り8:36)

自陣22ydからの東大オフェンス。QB#16松下(3年)のランで幸先よく1stダウン獲得。
その後RB#32中村(4年)のダイブや、またしてもQB#16松下のQBキープで3rd-4。TEの内へのシフトを伴いロールパス。と思いきや観衆の、そして国士舘ディフェンスの裏をかく、RB#21関野の逆サイドへのスプリントドロー。前衛がロールサイドに流れパッカリ空いたフィールドを駆け上がり、最後は絡まれつつも執念の50ydタッチダウン!一発を量産してきたRB#21関野がここ一番でも見せる。K#29上野山(2年)の安定したキックも決まり7-0と先制する。(残り6:21)

キックはWR#7藤原(4年)、LB#44勝らがタックルし敵陣20ydからのディフェンス。
ここから国士舘の猛攻が始まる。1stダウン、中央のランはDL#91伊澤(2年)、LB#55藤本がタックルし止めるが、次のパワーは前衛ディフェンス陣を抜けSF#2村本が何とか追いタックルするもフレッシュ。
続く外へのランもLB#48渡辺がタックルするが足の速いキャリアを前に倒せず8ydのゲイン。2ndダウンは前シリーズ出されたランフェイクから逆サイドへのスクリーン。またしてもサイドライン際を駆け上がられフレッシュ。自陣35ydへ。
国士舘の攻撃は止まらずQBのオプションキープや中央のランで更に進まれ自陣22yd。
ここでランプレーから一転、パスも上手い国士舘は外WRへのアウトを通す。その後展開の早い外へのランで今シリーズ4度目のフレッシュを許し自陣ゴール前5yd。
しかしここでディフェンスが奮起。ラインの間から抜け出したLB#55藤本が国士舘キャリアに強烈なロスタックル。続くディフェンスの裏をかく逆サイドへのパスはキャッチ後のWRをDB#80三宅がナイスタックル!止めたい3rdダウン。しかしここは国士舘が得意のスピードオプションで堂々のタッチダウン。キックも決まり7-7と追いつかれる。(残り1:08)

今試合初のキックリターンはR#21関野の好リターンで自陣34ydからオフェンスがスタート。わずかな残り時間で東大は外WRへパスを投げるが惜しくも通らず。その後のランも国士舘ディフェンスの堅守に阻まれ、最後は国士舘サイドに怪我人が出て10秒減算でタイムアップ。

【3Q】
後半は国士舘のキックオフで再開、#33宮山のリターンで東大オフェンス第1シリーズはGoal to 73ydからとなる。
1stプレーはQB#16松下のキープランで3ydをゲインするも続くプレーで1ydロスして3rd-8に。ここでプレー開始早々思い切りの良い縦上がりを見せたQB#16松下が43ydを力走!一気に敵陣28ydへとボールを進める。
1st-10はRB#21関野がカウンターで3ydをゲイン。2nd-7でTE#81岸本へタッチダウンを狙うパスを投じるも寸でのところ失敗し3rd-7、TBスクリーンをキャッチしたRB#33宮山が力強い走りでGoal前8ydまでボールを運ぶ。
QB#16松下のランはノーゲインに終わるも、2ndダウンでオプションピッチを受け取ったRB#21関野が国士舘ディフェンスを掻い潜りタッチダウン!
K#29上野山のキックも決まり、14-7と勝ち越しに成功する。(残り8:01)

続く東大のキックオフ・カバーでは#19野金(4年)がナイスタックル!国士舘オフェンス第1シリーズはGoal to 79ydからとなる。
1stプレーをLB#48渡辺とLB#55藤本がタックルするも9ydゲインされ2nd-1、国士舘オフェンスが大胆な隊形シフトで東大を翻弄しにかかる。しかし堅守を誇る東大ディフェンスは落ち着いた対応でこのプレーをノーゲインに抑える。
続く3rd-1でのスィングスクリーンではDL#91伊澤(2年)が好反応を見せるも、惜しくもフレッシュされてしまう。
その後LB#48渡辺、DB#20鎌形、DB#2村本がそれぞれ良いタックルを見せるも、細かいゲインでずるずると進まれGoal to 13ydまで攻め込まれる。
なんとかこの流れを断ち切りたいところだが、ここで国士舘の投じたプレイアクションパスをLB#55藤本がナイスカット!さらにオプションプレーでDB#20鎌形がナイスタックルを見せ、ピンチをFGによる3点に抑えてスコアを14-10とする。このディフェンスの粘り強さが今年の東大の強みだ。(残り2:06)

東大のキックオフ・リターンでは国士舘の短いキックを#32中村(4年)が果敢にキャッチしGoal to 77ydまでボールを返す。
東大オフェンス第2シリーズ、ボールを受け取ったRB#33宮山が中央を力走!国士舘ディフェンスを引きずる力強い走りで一気に26ydをゲインする。
続く1stダウン、RB#21関野のスプリントドローで2ydゲインするが後が続かずパントへと追い込まれる。
ここで#21関野が渾身のナイスパント!ゴール前に転がったボールをカバーチームの#7藤原、#23石村(3年)がサイドラインへと押し出し、見事敵陣1ydへとボールを返す。今シーズン安定して精度の高いパントを蹴る関野が本領発揮、キッキングゲームで試合の流れを引き寄せる。

【4Q】
Goal to 99ydからの国士舘オフェンス第2シリーズ。1st-10はQBスニークで1ydゲインされる。2nd-9で国士舘の意表を突くプレイアクションパスを決められ33ydのゲインを許してしまう。
Goal to 65ydからの1st-10、国士舘はこの試合を通して攻めている外のランで攻勢をかける。5ydゲインされた2nd-5、QBがロールアウトしてスクランブル。DL#91伊澤がタックルするも、#48渡辺のレイトヒットがあり大きく罰退してしまう。
Goal to 44ydからの1st-10、国士舘オフェンスは再び外にオプションを展開するがLB#44勝がタックルし2ydゲインに抑える。直後の2nd-8のプレーでDL#91伊澤が真価を発揮!オフェンスのブロックを撥ね退けロールアウトしてきたQBにサックを決め10yd後退させる。このビッグプレーで国士舘のスタンドを黙らせ、続く3rd-18のスクリーンプレーはLB#44勝とDB#20鎌形がナイスリアクションで2ydのゲインに抑える。4th-16で国士舘はパント隊形からオフェンス隊形にシフトしてスペシャルプレーを敢行するが、ここはDB#2村本が冷静に対応し、フレッシュを許さない。(残り6:36)

Goal to 57ydからの東大オフェンス第3シリーズ。2連続のランプレーでゲインを狙うがうまくいかず3rd-8に追い込まれる。ここで東大オフェンスはとっておきのプレー、QB#16松下が左にロールアウトすると見せかけて右側に残っていたRB#33宮山にパスを投げると、OL/WRのブロックにも助けられ一気にエンドゾーンまで55ydを駆け抜ける。TFPはスナップが乱れて失敗し6点を追加、20-10とする。(残り5:07)

東大キックオフは#55藤本がタックルをし、敵陣18ydに抑え込む。
国士舘オフェンス第3シリーズはGoal to 82ydからの1st-10。国士舘オフェンスはインサイドのランを選択するが、LB#44勝が2ydでタックル。続く2nd-8は国士舘にパスを決められ25ydのゲインを許す。
Goal to 55yd 1st-10からのスクリーンプレーは7ydのゲイン。2nd-3から国士舘はインサイドのランプレーを選択。ここで再び立ちはだかるのはリーグNo.1の高身長DL#91伊澤!4ydのロスタックルを決め、今度は国士舘のサイドラインを黙らせる。さらに3rd-7でのラッシュコールが大当たり!ブリッツに入ったLB#44勝が鮮やかなサックで会場を沸かせる。これにより国士舘は残り3分・10点差の状況にも関わらずパントを選択。東大も無理にリターンせずボールデッドにする。(残り2:41)

東大オフェンス第4シリーズはGoal to 73ydから。残り時間2:41、国士舘の残りタイムアウトは1つ。最後までフィールドに立つのはQB#16松下。得意のキープランで7ydゲイン。RB#21関野のカウンタープレーで1ydゲイン。またもQBのキープで4ydゲインしフレッシュを獲得する。
Goal to 61ydからの1st-10、最後まで攻勢に出る東大オフェンスはRB#32中村がQBからのハンドオフを受け34ydを走り抜けたところで試合終了。
20-10で勝利を収めた。

ここまで全勝の強豪・国士舘を相手に攻守でビックプレーを見せたWARRIORS!4連勝でチャレンジマッチ出場に王手をかける。
次戦はここまで全敗と戦績の振るわない専修だが油断は禁物。シーズン初勝利に向け死に物狂いで挑んでくることは必至だが、WARRIORSらしいフットボールで確実に勝利を収めてもらいたい。

前の記事

2016/10/09-東京学芸大学戦

次の記事

2016/11/05-専修大学戦