対 一橋大学戦

日時  6月24日 16:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 14― 7 一橋大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 0 7 7 14
一橋大 0 7 0 0 7

Game Report

いよいよ春シーズンの最終戦。
今試合の対戦相手である一橋大は、一昨年のブロック6位から昨年は4勝3敗のブロック4位に躍進し、強力DL陣を中心とする安定感のあるディフェンスと力強いランニングオフェンスを有する攻守バランスの取れた好チームであり、今年は更に上位進出をうかがっている。
ウォリアーズは昨年のリーグ戦において、明大・慶大・日体大に3連敗した後、立大・筑波大に2連勝し、その勢いで一橋大戦に臨んだが、14-17で惜敗し、その1敗が入替戦出場へ大きく作用してしまった。
京大(24-25)・早大(28-40)とゲームに負ける悔しさを十分味わってきたウォリアーズにとって、今試合は、昨秋の雪辱戦であると同時に、今秋の大躍進につながる春シーズンの集大成として大きな意味を持ち、持てる力と気迫の全てをぶつけて勝利を掴む。

[1Q]雨の降りしきる肌寒い夕方のアミノバイタル。QB#8長尾(4年)率いる東大1stシリーズは自陣28ydから開始。
WR#16奥山(4年)の17ydパスキャッチでFDを獲得してハーフライン近くまで進むが、その後は一橋大の強力DL陣の前にロスを強いられ、4th-15となってパント。パンター#97生川(4年)の好パントにより一橋大は自陣22ydから1stシリーズ。

SF#22五十嵐(2年)の好パスカットもあり、1-2-3パント。

自陣30ydからの東大2ndシリーズも3回連続のランでFD獲得できず、4th-10となりパント。

自陣40ydからの一橋大2ndシリーズは、QBがランパスオプションからオープンを疾走し、一気に東大陣30ydまで進む。3回の攻撃にFDを与えず、4thダウンギャンブルも食い止め、攻守交替。

自陣24ydからの東大3rdシリーズはQB#有井(3年)登場。TE#9三品(4年)への14ydフェイクパスで前進し、その後WR#16奥山への25ydパスが決まったかに見えたが、ホールディングの反則で取り消し。結局パントに追い込まれ、思うようにFDを更新できない。

自陣24ydからの一橋大3rdシリーズでは、東大DB陣を抜き去ったWRのラッキーな落球やホールディングの反則等により3rd-21となり、FD獲得を狙ったパスも失敗。ホッとしたのも束の間、グランドには無常にもイエローフラッグ。ボールを見ずWRにタックルしたDBの反則により、不要なFDを与えてしまう。息を吹き返した一橋大は、カットバックしてスクリーメージラインを抜けたRBが東大DB陣の相次ぐタックルミスに助けられ、一気に東大陣32ydへ進む。

〔2Q〕更にパスを主体に2回FDを獲得され、ゴール前8ydへ。2回のランでゴール前1ydまで攻められ、最後もランで押し込まれ、一橋大に先制のTDを与えてしまう。(13プレー/76ydのドライブ)

続く東大KORでリターナー#32吉田(4年)の好リターンにより、東大4thシリーズはハーフライン近くから開始。再びQB#8長尾が率いるが、FD獲得ならず1-2-3パント。

しかし、東大守備陣も前シリーズを引き摺ることなく、1回FDを与えるもののパントに追い込む。

一橋大スナップミスでパンターが逃げるところを、#45奥茂(4年)がタックル。東大は敵陣38ydと絶好のポジションで攻撃権獲得するも、FD獲得できない。

しかし、次の一橋大攻撃を1-2-3パントに仕留め、残り時間2分半で前半最後の攻撃開始。

TB#4白山のオプションピッチやQB#8長尾のキープで2回FDを獲得し、自陣22ydから自陣44ydまで進む。4th-1に追い込まれるが、TB#4白山のオプションピッチでロングゲインし、敵陣36ydへ。(残り時間45秒)
3回連続のパスでFD獲得ならず4th-5となるが、TE#9三品へのパスが成功しゴール前20ydへ進む。しかし、残念ながら時間切れで前半終了。

[3Q]東大のキックオフで後半開始。
一橋大リターンチームの好ブロックにより東大陣34ydまでリターンされ、更に交代した2ndQB率いる一橋大オフェンスにFDを許し、後半開始早々ゴール前15ydまで攻め込まれる。しかし、TDを狙ったパスをCB#11小林(3年)がゴール前1ydで値千金のインターセプト。

ここから、QB#14有井が東大史上有数の99ydTDドライブを見事に演出。TB#32吉田が力強いセカンド・サードエフォートで8ydゲインしてゴール前のピンチを脱するとQB#14有井の10ydオプションキープでFD獲得。WR#7和田への見事な27ydパスが決まり、一気にハーフラインへ進む。TB#32吉田の13ydオプションピッチでゴール前29ydへ。更にWR#7和田・TE#9三品のパスが成功してゴール前5ydへ。3rd-5となるが、最後はQB#14有井自らオプションキープでエンドゾーンへ駆け抜け、14プレー/99ydのドライブを一度の反則もなく見事に完結させる。#3高橋のTFPも決まり、7-7の同点。

これで息を吹き返したウォリアーズ。次のキックオフでは、#13大西(3年)・#47高見(3年)が目の覚めるようなタックルで一橋大リターナーを仕留め、更にナイスディフェンスで一橋大のパス攻撃にTDを許さず、1-2-3パントに追い込む。

一橋大スナップミスによりパントはミスキックとなり、東大は敵陣42ydと絶好のポジションで攻撃権獲得。
ホールディングの反則等により3rd-20となるも、TE#9三品へのパス成功。ゴール前30ydへ。更にWR#7和田の好パスキャッチでゴール前14ydへ。しかし、結局4th-11となりFGトライを選択するも失敗。引き寄せたモメンタムを活かせない。

[4Q]一橋大の次シリーズでは1回FDを与えるも、その後の攻撃を断ち切り、東大は自陣46ydから攻撃再開。
FB#23末宗(4年)のダイブで8yd進み、一橋大のパスインターフェアにより、敵陣38ydでFD獲得。TB#31星野(2年)が近い将来のブレイクを予感させる好オプションピッチランで11yd前進し、ゴール前27ydへ。QB#8長尾がTE#9三品へナイスパスを投じ、好捕したTE#9三品が見事なランアフターキャッチを見せて、そのままエンドゾーンへ駆け抜け、東大は嬉しい逆転のTD。#3高橋のTFPも決まり、14-7。

その後両者1シリーズずつ1-2-3パントを繰り返した後の一橋大攻撃は、#97生川の好パントにより自陣26ydから開始。ミドルパスやQBのオープンラン等で3回FDを許し、残り時間3分で東大陣21ydまで攻められる。しかし、スクリーンパスをブリッツしたLB#92中野(4年)がカットした後のプレーで一橋大QBはRBへのバックワードパスを投じ、失敗したところを東大がリカバー。このピンチを切り抜ける。

東大は1回FD獲得し自陣34ydまで進むも4th-5となり、残り時間48秒でパント。

#97生川のパントで大きく陣地回復するも、カバーチームのタックルミスが相次ぎ、20yd近くのリターンを許し、一橋大は残り時間30秒で自陣36ydから最後の反撃。パス成功によりハーフラインまで前進されるも、最後はブリッツしたLB#45奥茂の気迫溢れるQBサックで試合終了。

対 早稲田大学戦

日時  6月16日 11:00 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

●東京大学 28― 40 早稲田大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 7 7 14 28
早稲田大 7 16 14 3 40

Game Report

春シーズンの終盤戦。ウォリアーズは東農大・防大と格下相手には確実な勝利を収めてきたが、 法大・京大といった一部強豪校には未だ勝ち星なし。
今試合の対戦相手である早大は、2002年以降5年連続してブロック2位以上をキープしている強豪校であり、現在のウォリアーズの実力を測るには絶好の機会。
前節の防大戦で露呈した幾多の問題点をどこまで修正して臨めるかがポイントであり、秋に繋げるべく内容の濃いゲームを挑む。

[1Q]6月とは云え、日差し強く真夏並みに気温の上がったアミノバイタル。
エースQB#8長尾(4年)率いる東大攻撃の1stシリーズは自陣35yd付近からだったが、FDを獲得できずに1-2-3パント。

自陣35ydからの早大1stシリーズは、1回FDを獲得してハーフラインまで前進した後、RBが密集を抜けて独走TD。

自陣20ydからの東大2ndシリーズ。TE#9三品(4年)へのパス、QB#8長尾のドロー・オプションキープ、RB#4白山(4年)のオプションピッチ等で3回FDを重ねて敵陣17ydまで進むが、結局4th-3となりFGトライ。惜しくも右にそれて攻守交替。

早大2ndシリーズでは東大守備も3rdダウンに2回追いこむ等健闘するも、ショットガン体型からのラン・パスでFDを重ねられ、自陣35ydまで前進を許す。

[2Q]早大の2回連続の反則で1st-20となるが、ランプレーを止められず、結局14プレー/80ydのTDドライブを許す。

早く反撃の狼煙を上げたい東大だが、次のKORで手痛いミス。飛距離の無いキックに東大カバーチームの2列目選手がボールを胸に当てて、 転々とするところを早大がリカバーし、早大は東大陣29ydで再度攻撃権獲得。早大は4回のランプレーで3本目のTD。(TFP失敗)

東大3rdシリーズは東農大戦でデビューしたQB#14有井(3年)が登場。FB#23末宗(4年)の15ydダイブでFDを獲得するも、その後が続かずパント。

自陣23ydからの早大4thシリーズは2回連続の20ydパスを初め、ラン・パス織り交ぜて6プレーで一気にゴール前8ydへ。ここで東大守備陣も意地で踏ん張り、3回のランプレーにTDを許さず、4th-1。早大は4本目のTDを狙ってギャンブルを試みるも、オフサイドの反則でFGトライ。FGは成功し、残り時間2分で0-23と東大を突き放す。

前半を無得点のまま折り返したくない東大は自陣20ydから最後の攻撃。再登場したQB#8長尾からWR#7和田への13ydパスが成功するが、4th-インチに追い込まれる。ここでFB#23末宗に昨年のFB瀬戸並みの怒涛の20ydダイブ炸裂。敵陣34yへ進んだ東大はQB#8長尾が密集を抜け、OL・WRの好ブロックに守られてそのままエンドゾーンへ。(7-23)

[3Q]早大1stシリーズは自陣40ydから開始。ロングパスで一気に東大陣35ydまで進んだ後、ランプレーを中心に2回FDを重ねてゴール前12ydへ。SF#22五十嵐(2年)のブリッツでロスさせるも、最後はQBキープで後半開始早々に追加のTDを許す。(7-30)

しかし、次の東大KORでビッグプレー炸裂。京大戦でもビッグリターンを演じたRB#4白山が好ブロックに守られて一気に敵陣35ydまでリターン。このチャンスにRB#4白山が見事なランアフターキャッチでゴール前19ydへ。更にQB#8長尾が3回連続のキープで東大は2本目のTD。

控えQBに交代した早大2ndシリーズは自陣43ydから開始。4th-インチに追い込むも、早大はQBスニークでFD獲得。その後4プレーでゴール前15ydまで進まれ、最後は東大DB陣を抜いてエンドゾーンでフリーになったWRがTDパスキャッチし、14-37と突き放される。

東大2ndシリーズから再度QB#14有井登場。ダイブでかなり前進したと思いきや、手痛いファンブル。早大がリカバーし、またもや攻守交替。東大はリズムを掴めない。

東大陣30ydで攻撃権獲得した早大だったが、東大守備も踏ん張って4th-13に追い込み、WRを良くマークしていたSF#22五十嵐が好パスカットを見せて、東大はこの試合初めて相手の攻撃を断ち切る。

[4Q]自陣33ydからの東大3rdシリーズ。QB#14有井が自らのオプションキープでFD獲得し、ハーフラインまで前進した後、RB#32吉田(4年)が25ydの好ゲインを見せ、一気に敵陣25ydへ。更に、QB#14有井のスクランブルとRB#32吉田のランでゴール前13ydへ。ブーツレッグからのQB#14有井が早大DLに襲い掛かられながらもWR#89岡山(3年)に見事に8ydパスを投じて成功。最後はRB#4白山がオプションピッチでTDを挙げ、9プレー/67ヤードの好TDドライブを締めくくる。(21-37)

勝利への執念衰えない東大は再度の攻撃権獲得を狙ってオンサイドキック。残念ながら早大カバーチームにリカバーされ、ハーフラインから4thシリーズ。1回FDを獲得され、東大陣33ydまで前進されるが、東大守備陣も良く頑張り、4th-8に追い込む。早大は見事に47ydFGを成功させ、21-40。(残り時間7分弱)

自陣24ydからの東大4thシリーズでは再びQB#8長尾に交代。1stプレーでエースWR#7和田へ40yd級のロングパスを投じ、WR#7和田も一瞬好捕したが、焦ってお手玉してしまい惜しくも失敗。その後TE#9三品への20ydパスやFB#23末宗の10ydダイブ等で敵陣45ydまで進むが、WRがパスをはじいたところを早大にインターセプトされ、攻守交替。

しかし、次プレーで早大パスをCB#草場(2年)が法大戦の2本のインターセプトに続いて値千金のインターセプトを演じ、東大は敵陣44ydで攻撃権奪取。QB#8長尾のスクランブルで敵陣33ydまで進むが、パス失敗・ダイブ2yd前進・パス失敗で4th-8となり、投じたパスは失敗し、このチャンスを活かせない。

残り時間1分半強で早大攻撃となったが、LB#26高柿(3年)のブリッツや早大の反則もあり、この試合初のパントに追い込み、東大ラッシャーが見事にブロック。

残り時間1分弱で敵陣30ydで攻撃権獲得した東大。早大パーソナルファウルでゴール間20ydまで進んだ後、更に1回FDを獲得し、 最後はWR#7和田の10ydTDパスキャッチで東大は28-40と追い込むも、時間切れで試合終了。

対 防衛大学校戦

日時  6月 2日 13:30 Kick Off

場所 本郷キャンパス御殿下グラウンド

◯東京大学 28― 6 防衛大学校●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 7 7 7 28
防衛大学校 0 0 6 0 6

Game Report

[1Q]かなり気温の上がった御殿下グランドでの防大との定期戦。 エースQB#8長尾(4年)率いる東大攻撃の1stシリーズ。 自陣35yd付近からショットガン・ノーハドルで1回FDを獲得して ハーフラインまで進んだ後、TE#9三品(4年)へのロングパスが 決まり、あっという間に敵陣20ydへ。 東農大戦同様にハイパー攻撃炸裂かと期待したが、ここで手痛い インターセプトを喫して攻守交替。

その後両者ノーフレッシュのパントの応酬が続いた後の東大3rd シリーズ。TE#87岩崎(4年)・WR#89岡山(3年)へのパスや、 RB#32吉田(4年)・#4白山(4年)のランで2回FDを重ねて 敵陣45ydからゴール前4ydへ。 最後はQB#8長尾自ら走って先制のTD。

[2Q]次シリーズはWR#16奥山(4年)・TE#9三品・WR#7 和田(4年)へのパスや、RB#4白山のランで4回FDを重ねて 自陣10ydから敵陣18ydへ。 最後はエースWR#7和田へのパスが決まって2本目のTD。
畳み掛ける攻撃を期待したが、QBサックや2本目のインターセプトを 喫してしまい、ウォリアーズらしい攻撃を見ることなく前半終了。
守備陣も防大攻撃にドライブこそされないものの、単発的にはランや ショートパスでFDを獲得される等精彩を欠く。

[3Q]若手主体の守備陣で迎えた防大の1stシリーズは敵陣35yd から開始。1回FDを与えてハーフラインまで進まれた後、東大DB陣が 全く意味の無いパスインターフェアを2回犯し、ゴール前20ydへ。 その後ゴール前で4thダウンに追い込む等東大守備陣も踏ん張るが、 最後は防大RBが飛び込んでTD。 TFPで2ポイントを狙うが失敗し、14-6。

直後の東大攻撃は自陣30ydから。 1stプレーでQB#8長尾が、健脚を活かして防大DBを抜き去ったWR #7和田へロングパスを投じ、好捕した和田がそのまま走り切ってTD。 (3Qの東大攻撃は僅かにこの1プレーだけであった。)

闘志衰えない防大は次シリーズで自陣35ydからドライブ開始。 ラン・パスでFDを3回重ねて東大陣20ydまで攻めたところで4Qへ。

[4Q]東大守備陣も意地で4thダウンに追い込み、最後はQBサックで 仕留めて攻守交替。

ピンチの後にチャンスあり・・・と思いきや、QB#8長尾からWR#7和田 への3回連続のパスは失敗し、FDを獲れずにパント。

防大リターナーのファンブルをリカバーし、再度攻撃権獲得。 ここで、QBは#8長尾から#15名井(2年)に交代。 東農大戦で初出場・初TDを演出したQB#15名井はショートパス・ オプションピッチでFDを獲った後、TE#81杵多(3年)へ20ydパスを 成功させ、敵陣40ydからゴール前へ。最後は自ら走って2試合連続のTD。

精彩欠く東大守備陣は、防大最後の攻撃でも敵陣32ydからのドライブを許し、2回の4thギャンブルも成功され、ゴール前20ydまで攻め込まれる。 TD狙いのパスを2年生SF#22五十嵐が東農大戦に続いてインターセプトして何とか断ち切る。

こうして、見るべきプレーが乏しく盛り上がりの少ない試合は終わった。
収穫は3rdQB#15名井が数少ない出場機会にしっかり結果を出したことと、 控えパンター#6本林が落ち着いて飛距離のあるパントを連発したこと。 キープレーの無い防大攻撃に繰り返し前進を許した守備陣、特にDBのパス守備の未熟さとDLの弱さを目の当たりにし、一部の強豪として定着するために必要な『安定且つ攻撃的な守備』には程遠いレベルの内容であった。
攻撃もベストメンバーに近いはずであるが、パスオフェンスの顕著な進歩は見られず、毎試合QBサックを許し効果的なダウンフィールドブロックの少ないOL陣にも、高いポテンシャルを120%発揮してもらいたい。
反則が極めて多い試合であったが、秋の公式戦は一つの反則が命取りになるし、何と言ってもフットボールはリズム、モメンタムである。 各選手共、フットボールをよく勉強・理解してもらいたい。
次試合は強豪早稲田戦。春の集大成として秋に繋がるような「気」の入った迫力ある試合を期待する。反省点の多かった本試合が、ウォリアーズが秋に向けて本当の意味で生まれ変わるターニングポイントとなることを祈る。

対 東京農業大学戦

日時  5月20日 14:00 Kick Off

場所 本郷キャンパス御殿下グラウンド

◯東京大学 56― 6 東京農業大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 14 27 8 7 56
東農大 0 0 0 6 6

Game Report

[1Q]今試合はアスリートQB#14有井(3年)のデビュー戦。
#4白山(4年)の好KORで敵陣40ydからの東大1stシリーズ。2プレー目にQB#14有井がオプションキープで疾走し、先制TD。

東農大攻撃を1-2-3パントに押えた後の2ndシリーズでは、QB#14有井からTE#9三品(4年)へのロングパスが見事に決まり、一気に50yd近くゲインし、ゴール前に。最後は中央ランで2本目のTD。

次の東農大攻撃ではロングパスを決められ、東大陣25ydまで攻められるが、FGトライに追い込む。(FGは失敗)

その後ファンブルによるターンオーバーで東大陣40ydで攻撃権を奪われ、ミドルパスでゴール前15ydまで進まれるものの、守備陣が踏ん張り、再度FGトライに追い込み、最後はFGをブロック。

[2Q]2シリーズもたついたものの、その後QB#14有井が率いる東大ハイパー攻撃が炸裂。
RB#23末宗(4年)・#4白山・#32吉田(4年)と3人の好ランナーを使い分け、自陣20ydから4回FDを重ねて敵陣10ydへ。最後はTE#9三品へのパスが決まり、3本目のTD。

その後も、RB#23末宗の40ydラン、QB#有井の45ydラン、WR#19森田(3年)への50ydパス等、全シリーズでTDを重ねる。 一方守備陣も東農大攻撃に単発的にはパスを決められるものの、2年生DB#27野村のインターセプト等もあり、全く危なげなく抑え、41-0の大差で前半終了。

[3Q]東農大1stシリーズを1回のFDに抑えた後のパントリターンでビッグプレー炸裂。主将WR#7和田(4年)がブロッカーを見事に使い、自陣深くからゴール前5ydまで好リターン。QB#14有井のキープでTDを挙げ、更に前半一度失敗したTFP分を取り戻すべく、2点コンバージョンをTE#81杵多(3年)へのパスで決めて、49-0。

若手主体のメンバーに入れ替えた守備陣は東農大攻撃に敵陣20ydから自陣20ydまで攻められるが、DB#22五十嵐(2年)のインターセプトでピンチを凌ぐ。その後、攻撃陣もQB・RB・OLを2年生主体に変えるが、ファンブル等もあり効果的なゲインを得られず。

[4Q]ハーフラインからの東農大攻撃に若手主体の守備陣がTDを奪われるものの、その後の東大攻撃では、QB#15名井・RB#29浜沖・#30別宮・#31星野等の2年生陣の頑張りで、自陣25ydから75ydTDドライブを演出し、嬉しいTD。
多くの若手選手に貴重な試合経験を積ませることができ、収穫の多い試合は56-6の大差で今季初勝利となった。

対 京都大学戦

日時  5月13日 13:45 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

●東京大学 24― 25 京都大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 14 3 0 24
京都大 7 3 7 8 25

Game Report

[1Q]東大は#4白山(4年)の好リターンで自陣43ydから攻撃開始。
RB#32吉田(4年)のランで1回FDを獲得した後4th-2となったが、QB#8長尾(4年)がパント体型からオープンを一気に駆け抜け、ゴール前19ydまで進む。更にQB#8長尾のドローで4th-1となるが、東大は手堅くFGトライ。キッカー#1原藤(3年)のFGは惜しくも左に外れ、絶好の先制点のチャンスを逃し、攻守交替。

京大1stシリーズでは、ビア体型からの中央のランプレー2回で一気に東大陣27ydまでロングゲインされる。東大守備も踏ん張り2回3rdダウンまで追い込むが、最後はパスで先制のTDを決められ、0-7。

自陣33ydからの東大2ndシリーズ。WR#7和田(4年)のスクリーンパスと京大の2回のパーソナルファウルで京大陣21ydまで進んだ後、QB#8長尾からTE#81杵多(3年)へのフェイクパスが見事に決まり、ゴール前4ydへ。最後はQB#8長尾のキープでTDを挙げ、あっという間に7-7の同点。

[2Q]1Q残り2分からの京大2ndシリーズでは、パスを効果的に決められ、4回のFD獲得を経て、東大陣17ydまで攻められる。東大守備が何とか踏ん張って4th-4に追い込み、京大はFGトライ。FGは成功し、7-10。

次の東大キックオフリターンで#19森田(3年)のビッグリターンにより、一気に敵陣36ydへ。この好機にRB#23末宗(4年)の力強い28ydダイブ炸裂でゴール前3ydへ進み、最後はQB#8長尾が自ら走って逆転のTDを挙げ14-10。

#22五十嵐(2年)と#89岡山(3年)の好キックオフカバーにより、京大次シリーズは自陣25ydからだったが、FDを与えずパント。

自陣43ydからと好ポジションでの東大4thシリーズ。1stプレーでQB#8長尾からWR#7和田へのロングパスが見事に決まり、ゴール前12ydへ。RB#32吉田のランで東大は3本目のTD。21-10と京大を突き放す。この後はお互いにパントの応酬となり、東大リードのまま前半終了。

[3Q]自陣30ydから開始した京大1stシリーズ。20ydの中央ランでハーフラインまで進まれた後、ミドルパスを2回決められ、ゴール前10ydでFDを与えてしまう。DL#98西尾(3年)の好タックルもあり、3回のランプレーを4th-1まで追い込むが、主将QB宮下のスニークでFDを獲得され、ゴール前インチ。更にQB宮下が強引にジャンプし一瞬止めたかに見えたが、判定は無念のTDで21-17。

自陣31ydからの東大1stシリーズは、2度の3rdダウンをQB#8長尾の決めうちキープとWR#7和田の好パスキャッチで乗り越え、敵陣31ydへ。強力京大DL陣のQBサック等で4th-5となり、FGトライ。#1原藤が43ydFGを見事に決めて、24-17と1TD差に点差を広げる。

[4Q]自陣33ydからの京大2ndシリーズ。東大守備陣も踏ん張り2度3rdダウンまで追い込むが、3回のFDを与えて、東大陣31ydまで攻め込まれる。京大WRのラッキーなTDパス落球もあり、何とか4th-7。45ydFGトライは失敗し、何とか事無きを得る。

自陣28ydからの東大2ndシリーズ。京大のブリッツでロスし2nd-15となった後、QB#8長尾が健脚を活かした決めうちキープでゲインするが、FDダウンには届かず、ボール1個分を残す。パンター#97生川の好パントと好パントカバーで京大陣29ydで攻守交替。

残り時間6分半から始まった京大3rdシリーズ。3回の攻撃を食い止めて4th-2とするが、京大はギャンブル選択。この日初めてのオプションピッチでFDを獲得され、京大陣45ydへ。更にQBドローで東大陣45ydへ。(残り時間4分)
東大守備陣も踏ん張り4th-2に追い込むが、QB宮下にオープンを走られ、東大陣21ydへ進まれる。3回のランプレーにFDを与えず4thインチまで耐えるがダイブで押し込まれ、残り時間25秒でゴール前9ydでFD。
4ydパス、3ydQBスニークにより残り時間6秒でゴール前2yd。最後はQB宮下自らのランで押し込みTDを挙げ、24-23。(17プレー/71ydのドライブ)当然京大は同点狙いのキックではなく逆転狙いの2点コンバージョンを選択。QB宮下のキープを決められ、ラスト1秒で24-25の逆転負けを喫した。

対 法政大学戦

日時  4月29日 13:30 Kick Off

場所 川崎球場

●東京大学 7― 49 法政大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 0 0 0 7
法政大 7 14 20 8 49

Game Report

待ちに待った2007年ウォリアーズの初戦。1部リーグ復帰初年度だった昨季は再び入替戦の屈辱を味わったが、創部50周年を迎える今季は、『UPSETのウォリアーズ』を合言葉に、秋の関東学生リーグに大旋風を巻き起こすべく、オフシーズンのフィジカルトレーニングを積み、シーズンイン後のチーム作りを順調に進めてきている。
今年は春のオープン戦で例年以上に1部強豪との試合を多く組んでいるが、その中でも初戦の相手は学生王者の法政大学。格上の相手に失うもの等何も無く、勝負やスコアは度外視して、今待てる力の全てをぶつけ、1対1のタックル・ブロック・マンツーマンにこだわった気迫溢れる中身の濃い戦いを挑む。

[1Q]法大のキックオフにより試合開始。自陣23ydからの東大攻撃はQB#8長尾(4年)のオプションキープで1回FDを獲得するも、後が続かずパント。

自陣23ydからの法大1stプレーは中央ランだったが、東大守備陣の気迫溢れるタックルでファンブルフォース。東大が見事にリカバーし、敵陣26ydで攻撃権獲得。

RB#4白山(4年)のオプションピッチで敵陣12ydへ進み、TE#9三品(4年)のパス好捕・RB#32吉田(4年)のオプションピッチでゴール前へ。最後はRB#4白山がダイブで飛び込んで先制TDを決め、7-0。

法大KORに東大陣36ydまでロングゲインを許し、更に2プレーでゴール前13ydまで進攻されたが、東大守備陣がよく踏ん張り4th-9に追い込む。法大はFGトライするも失敗。

東大攻撃はランで1回FDを獲得するも、後の攻撃が進まずパント。

ハーフラインからの法大攻撃では、QBサックで3rd-18に追い込む等東大守備陣も健闘するが、法大QB菅原に小刻みにパスを決められ、最後は5ydTDパスで1Q終了間際に7-7の同点。

[2Q]次の東大攻撃はFD獲得できず、あっさりと攻守交替。

自陣40ydからの法大攻撃では、DL#41磯部(4年)の好タックルもあり3rdダウンに追い込むが、前シリーズ同様にショート・ミドルパスを着実に決められ、8プレー/60ydのTDドライブを許し、7-14。

何とか同点に追いつきたい東大はQB#8長尾のオプションキープで自陣45ydまで進むが、その後が続かずに、結局パント。

自陣23ydからの法大攻撃は、DLからコンバートされたLB#69小山(4年)の好タックルで3rd-インチに追い込んだり、2年生DB#27野村の好タックルで捕球後のWRにRACを許さない等、個々には好プレーがあるものの、結局10プレー/80ydのTDドライブを許し、7-21。

残り時間2分から始まった東大攻撃は、WR#19森田(3年)の14ydパスキャッチ・RB#4白山の12ydナイスランで立て続けにFDを重ね、自陣15ydから41ydまで進むが、やはり法大強力守備の前にその後が続かず、残り時間30秒でパント。

パントカバーで走力を活かして突進した大型OL#70永田(3年)の目の覚めるような一撃必殺タックルにより、法大は自陣15ydから攻撃開始。
1回FDを許した後のロングパスを2年生DB#17草場が見事なインターセプトで奪取し、QB#8長尾から投じられたロングパスを主将WR#7和田(4年)が法大DBに競り勝ち、ゴール前5ydで見事に好捕。残り時間僅か5秒のため、東大はFGトライを選択したが、惜しくも失敗。

[3Q]前半思わぬ苦戦を強いられた王者法大はオールジャパンQB菅原以下メンバーを変えずに、目の色を変えて後半戦に臨んできた。東大キッカー#1原藤(3年)の好キックがタッチバックとなった後の法大1stプレーでパスキャッチしたWRが法大お家芸のダウンフィールドブロックに守られ、一気に東大陣45ydまでロングゲイン。その後20yd以上のミドルパスを2回連続決められ、後半開始わずか1分で6プレー/80ydのTDドライブを許し、7-27。(TFP失敗)

東大は#32吉田の好KORでハーフラインまで進むが、FDを獲れずに、あえなくパント。

自陣20ydからの法大攻撃は、右サイドから逆走してきたWRがQB菅原からボールをハンドオフされ、そのまま一気に左サイドライン際を快足を飛ばし、長駆80ydのTDランを決め、後半開始早々4分で7-34。

反撃の狼煙を上げたい東大だが、ハーフライン近くから投じたパスを法大DBにインターセプトされ、あっという間に攻守交替。

法大はパス・オプションピッチ・QBランを織り交ぜた多彩な攻撃を展開し、8プレー/50ydのTDドライブで7-41。

自陣22ydからの東大攻撃は、RB#4白山の10ydラン・TE#9三品の11ydキャッチ・RB#23末宗(4年)の8ydダイブ等でテンポ良くFDを重ね、ハーフラインまで進むが、パス成功後のファンブルをリカバーされ、攻守交替。

しかし、法大1stプレーのパスをDB#17草場がこの日2回目のインターセプト。

[4Q]折角のチャンスだったが、反則もあり東大はFDを獲得できず、あっさりとパント。

法大はこのシリーズからQB交代。自陣46ydからの攻撃はQBキープ等のランプレー中心に2回FDを重ね、東大陣29ydまで進むが、パーソナルファウルやLB#47高見(3年)のQBサックもあり、4th-22となり、この試合初めてのパント。

しかし、東大攻撃はFDを獲得できずに1-2-3パント。

法大は第3QBが東大陣39ydから4プレーのTDドライブを演出、キックフェイクのランでTFPも成功させ、残り時間2分強で7-49。

東大1stプレーのパスはインターセプトされ、法大最後の攻撃がゴール前20ydまで進んだところでゲームセット。

スコアこそ大差となったが、最後の最後まで東大は挑戦者としての気迫・闘志を失わなかった。
1Qは互角、2Qも王者法大を苦しめ、3Q終了までエースQB菅原をグランドに留めさせる等、法大を途中まで「本気」にさせたゲームであったと言えよう。シーズンオフに講じた「適所適材」のコンバートで新たなポジションで試合出場した選手や試合経験乏しい選手を多く登用したディフェンスは、3Q以外は、法大攻撃にロングゲインを許さず、随所に動きの良さと集散の良さの「萌芽」を感じた。関東1部リーグの強豪に定着する上で必須な「安定且つ攻撃的なディフェンス」の意図が、選手の気持ちと身体に徐々に浸透している印象を強く持った。
一方卒業生による喪失の痛手の余り無いオフェンスであるが、強力OL陣には安定感があり、法大DL陣にパワー負けせずQBサックを許さなかったことは特記すべきであろう。経験豊富なQB・RBによるランプレーも、散発的ではあるが、ブラッシュアップすることで1部強豪チームに十分通用する可能性を秘めている。
課題はパスプレーの安定感。ランを生かすも殺すも、法大並みの攻撃力を習得するもしないもパスプレーの確立に尽き、QB・WRの信頼関係も含めて一層の精進が必要。又、キックオフカバー・リターン共に、克服すべき課題が明確になった。

本日の試合で各選手が肌で感じた王者法大との彼我の差は非常に大きいと思うが、気持ちの上で負けていなかったことを誇りとし、この試合で掴んだ「何か」を忘れずに、じっくりと個人・チームの実力向上に努力すれば、必ずや秋シーズンには勝利の女神が微笑むと信じている。

次試合は5月13日の京大戦。(13:45キックオフ@アミノバイタルフィールド)春のシーズンで唯一徹底的に勝負にこだわる伝統の一戦。(昨シーズンは中止だったが)一昨年に続き2連勝を祈る。