対 慶應義塾大学戦

日時  11月 13日 10:30 Kick Off

場所 横浜スタジアム

◯東京大学 21 ― 19 慶應義塾大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 0 7 7 21
慶應大 0 13 0 6 19

Game Report

厳しい接戦を全て制して2001以来の開幕4連勝を果たしたウォリアーズ。
ブロック優勝の夢を賭けて王者法大と強豪中大に挑み、無念の完敗を喫したウォリアーズ。
いよいよ2011戦士達の最終戦。ブロック3位の座を賭けた試合であることは勿論、2011戦士達の真価を見せるラストチャンス。
満身創痍の戦士達がフットボールへの情熱とウォリアーズへの思いをフィールドで体現する!
チーム一丸となって、最後まで勝利を信じて、迷うことなく思う存分暴れまわれ!
小春日和の横スタで、2011戦士達の全身全霊を賭けた熱い戦いの幕が切って落とされた。

【1Q】慶大のキックオフで試合開始。
中大戦でビッグリターンを演じた#32藤田(2年)が好リターン。東大1stシリーズは自陣35ydから。
先発QBは中大戦で大きく成長した#15高木勇海(3年)。いよいよ東大オフェンス真骨頂の「粘りのTDドライブ」の狼煙が上がる。
WR#80上宮(2年)の4ydオプションピッチ、QB#15勇海の15ydオプションキープで敵陣46ydへ。更に#15勇海のQBブラストで敵陣35ydへ。3rd-10のピンチをQB#15勇海がQBドローで好走、FD獲得/ゴール前25ydへ。
WR#80上宮の8ydフェイクパスがヒットするも4th-2。挑戦者のウォリアーズは迷うことなくギャンブル。WR#80上宮がオプションピッチで粘り強い2ndエフォート、FD獲得/ゴール前12yd。
しかし、3回繰り出すランでゲインできずに4th-8となり、手堅くFGトライ。今シーズンFG・TFP成功率100%の名手#89三上(4年)が見事に27ydFG成功。
・・・ここでラッキーにも慶大のパーソナルファウル発生。(スナッパーへの突き当たり)ゴール前5ydで自動的にFD獲得。
相手にもらったチャンスを何とか先制TDにつなげたいウォリアーズ。しかし、オプションキープ・POTは慶大ゴール前ディフェンスの前に僅か2yd/3rd-3。
次のプレーで絶対にTDを奪いたい。コールされたプレーはRB#32藤田のカウンターHO。あわやロスタックルとなりそうな相手のタックルを見事に外してエンドゾーンへ。#89三上のTFPも勿論決まり、7-0と先制。(9:54)
10分弱の時間を消費した理想的なTDドライブであった。全てランの18プレーに集中力を切らさず耐え抜いたオフェンス陣、今日は行けるぞ!

続く東大のキックオフ。今シーズン絶不調のカバーチーム。最後の試合で気迫に満ちたタックルを見ることができるか?
しかし案ずることなかれ、中大戦の後の2週間でしっかり成長したキッキングチーム。#32藤田がスピードを活かした迷いなき突っ込みで、リターナーの足元に一撃必殺タックル。
慶大1stシリーズは自陣11ydから。慶大自慢のランニングアタックを止めることができるか?
1回FDを献上し、自陣22ydへ。WRへのHOスイープは成長著しいDE#6上田(4年)が逆サイドから追いつき、僅か2ydに仕留める。続くHOも4ydに抑えて3rd-4。しかし、快足QBのスクランブルに惜しくもFD献上/自陣34ydへ。

【2Q】好RBが巧みな中央ランで14yd・15yd・12ydと3回連続で大きくゲイン、ゴール前25yd。更に同じプレーで6ydゲイン、2nd-4/ゴール前19ydへ。ランパスオプションのパス失敗で3rd-4まで追い込むも、カウンターでロングゲイン。ゴール前2ydへ。最後は中央ランでTDを奪われて、7-7の同点。(1:32)

東大2ndシリーズは自陣19ydから。
3rd-8となるも、中大戦で大活躍したWR#26吉永(1年)への13ydフェイクパス成功/自陣34ydへ。 QB#15勇海がドローで10yd以上の好走を魅せるも、東大側に反則(不正なフォーメーション)。勿体ない反則により5yd罰退して1st-15。
気持ちを切り替えて、QB#15勇海からTE#89三上へのポストパス。一橋大戦の奇跡の逆転TDパスに続き、中大戦でも肝の場面で抜群の集中力を見せた#89三上。今回も相手DBに厳しくカバーされながらも22ydのスーパーキャッチ。これで敵陣49ydへ。
しかし、今シリーズはこの後が続かない。パス失敗、オプションピッチは4yd、HOは3ydに終わり、4th-3/パント。
たゆまぬ努力で抜群の安定感を示しているパンター#89三上。魔法の足から蹴り出されたパントは絶妙のコントロールで相手ゴール前5ydでサイドラインの外へ。東大応援団の誰もが驚愕・感嘆した見事な職人芸であった。

自陣ゴール前5ydからの慶大2ndシリーズ。
今シリーズは何とか慶大オフェンスを断ち切って次のオフェンスにつなげたいところ。パス失敗の後、HOは2ydに仕留める好守備で3rd-8まで追い込むもフックパス成功でFD/自陣22yd。アウトサイドHOにはゲインを許さず2nd-10とするもQBドローで自陣33ydへ。更にパス成功の後のランアフターキャッチで大きくゲインされて、一気に東大陣35ydへ。
9ydスクリーンの後、カウンターHOでFDを奪われ、ゴール前20yd。最後は快足QBがドローから個人技で右へ左へステップを踏んで一発TD。 前半残り2分で逆転を許すも、慶大TFP失敗で7-13と微妙な6点差。

嫌なムードの中でまたもや#32藤田がサイドライン際を28ydのビッグリターン。
チームメイトの献身的な好ブロックと#32藤田の好走の見事なコラボレーション。東大3rdシリーズは自陣41ydと好位置から。
しかし、オフェンスの頑張りでモメンタムを掴みかけた慶大の前にあえなく123パント。今シーズン、パントカバーでも何度もリターンされている東大。
しかし、今試合は違う。拓大戦で見事な逆転TDパスキャッチを魅せ、法大戦ではパントブロック/SFを演じた#84小松(4年)。一撃必殺タックルで相手リターナーを仕留める気迫溢れるプレー。

前半残り時間1分。慶大最後の攻撃は自陣10ydから。
ヒッチパスを読んだディフェンスののハート&ソウルLB#45山田翔平(4年)。WRがキャッチした瞬間に火の玉タックル。2年時からプレーリードの確かさと迷いなきプレースタイルで数々のビッグプレーを演じてきた#45山田翔平。まさにその真髄を見るプレーにより、2nd-10。
しかし、好RBのHOによりFD献上/自陣24ydへ。残り7秒、最後のプレー。ロングパスを投じられるも、ディフェンス陣のプレッシャー厳しく失敗。

【3Q】7-13と6点差で迎えた後半戦。2011ウォリアーズの最後の1時間。絶対に有終の美を飾って欲しい。

東大キックオフで後半開始。
今回も東大カバーチームは闘志あふれるギャングタックル。リターンを許さず、慶大1stシリーズは自陣23ydから。
ブーツレッグからのQBエンドランでFDを奪われて自陣42ydへ。カウンターHOに良く対応し僅か1ydに仕留めるも、QBのスクランブルにもう一歩でタックルが決まらず。残念ながらFD献上/東大陣42ydへ。
何としても慶大オフェンスを断ち切りたい!
・・・この大事な場面で気迫に満ちたウォリアーズディフェンス陣がビッグプレー連発。
まずは、1年間チームを牽引してきた主将#59田中(4年)のQBサックで2ydロス。数少ない高校経験者として2年時よりOLスターターを務め、ウォリアーズのオフェンスを支えてきた#59田中。2年時にはカレッジボウルに選出され、日大の怪物DL小宮啓太と真っ向勝負を演じた男。今試合はDLとしても出場し、闘志溢れるプレーを連発。
次は、SF#11中野(4年)がカウンターHOに見事な3ydロスタックルを浴びせる。2年時より期待されるも度重なる怪我に苦しんできた#11中野。最終戦に間に合って本当に良かった。そして思いのこもった見事な見事な値千金のプレーができて本当に良かった。
こうして3rd-15。更にQBスクランブルも何とか9ydに仕留めて4th-6/パントに追い込む。しかもスナップミス。逃げ惑う慶大パンターをあと一歩まで追い詰めたが、関東屈指の慶大パンターは何とかパントキック。しかも、苦しい体勢にも関わらず、東大ゴール前9ydまでの超スーパーパント。敵ながら天晴れ。

自陣9ydからの東大1stシリーズ。
ディフェンスの頑張りに応えたいオフェンス陣。驚くなかれ、何とハドルの中心にはQB#9高木万海(4年)の姿あり。
3週間前の法大戦で大怪我をし手術をしたばかりのQB#9万海。誰もがもう一度その勇姿を見たいと待ちわびるも、かなわない夢と諦めていた男。最後の1時間に自らの4年間を賭けるため、スーパーエース復活! 2011ウォリアーズオフェンスの大黒柱#9万海のカムバックに東大応援団は大歓声。この男なら必ずやってくれるはず!
期待に応えて1stプレーからいきなり万海ラン。QBドローで11ydスーパーラン/自陣22ydへ。
更にRB#32藤田がオプションピッチで縦への鋭い切れ上がりを魅せ、12ydの見事なラン。自陣34ydへ。
RB#29木村(3年)がドローで粘り強い2ndエフォートを魅せて5ydゲイン。しかし、次の中央ランは1ydに留まり、3rd-4に追い込まれる。
しかし、・・・ここでもやってくれた#9万海。
オプションキープから鬼神のごとき独走で37ydゲイン/一気にゴール前23ydへ。更にTE#13草場(4年)への13ydフェイクパスがヒット。試合毎にキャッチングの確実性が増し、いぶし銀の活躍を見せている#13草場。この大事な場面で魅せた気迫のナイスキャッチであった。
さあ、これでゴール前11yd。
オプションピッチは1ydロスして2nd-11。しかし、最後はまたもや万海ラン。1RB体型から自らのブーツレッグランでエンドゾーンへ。
東大応援団総立ちの中で待望のTD。これでまずは13-13の同点。大事なTFPを#89三上が難なく決めて14-13と逆転。(9:05)

慶大2ndシリーズは自陣32ydから。
大事な今シリーズも絶対に抑えたい。ディフェンス・オフェンスの歯車が噛み合ってきたウォリアーズ。1stプレーのQBキープは#1徳田(4年)が見事に追いついて1ydロスタックル。今シーズン何度もそのスピードを活かしたプレーでビッグプレーを演じてきた#1徳田の見事なプレー。
続くカウンターHOで5ydゲインされて3rd-6。しかし、LB#38奥隅(4年)の激しいプレッシャーでパス失敗。4年生LB陣の一角を担う#38奥隅のいつもながらの安定感あるプレーで4th-6/123パント。

自陣32ydからの東大2ndシリーズ。
完全にモメンタムを掴んだ東大。何としても追加のTDを奪いたい。しかし、オプションピッチはノーゲイン、パスも失敗して3rd-10。ここでFD獲得できるかどうか、次のプレーが本ゲームのキープレー。
やはり、ここ一番は万海ラン。HOフェイクからのキープで根性のFD獲得/自陣43ydへ。

【4Q】いよいよ泣いても笑っても最終クォーター。
QB#9万海からTE#13草場への12ydパスが見事にヒット。ナイスパス、ナイスキャッチの見事なコラボで敵陣45ydへ。
QBブラストで2nd・3rdエフォートを魅せ、まずは3ydゲイン。RB#32藤田がカウンターHOからオープンへ。WR#83中村(2年)の好オープンブロックで4ydゲイン。
3rd-3となった大事な場面。RB#29木村がオプションピッチで成長を感じさせる素早い切れ上がりを魅せ、ゴール前30ydへ。
更にHOを受けたRB#4長谷川(3年)が9ydのナイスラン。2nd-1ではQB#9万海のキープ。相手DL陣の壁で走路が詰まっている中で、粘って粘って執念のFD獲得/ゴール前18ydへ。
更にTE#89三上へのフェイクパス成功。キャッチした瞬間にタックルされてもおかしくない中で、TE#89三上は体勢を立て直し見事なアフターラン。ゴール前7ydでFD獲得。
さあ、ここはどう攻めるのか?
コールされたプレーは、IフォーメーションのFBの位置に入った#46田代(4年)のダイブ。
不動のC#63斉藤大揮(4年)を扇の要としてウォリアーズのランオフェンスを支えてきた屈強なOL陣。渾身の力を込めた怒涛のブロックを慶大DL陣にかませて一気に押しまくる。まさに「ウォリアーズ部屋」の寄り切り。ボールをハンドオフされたDL兼任の#46田代。強靭な下半身を持つ鉄人が一気にエンドゾーンまで突進。相手を突き放す嬉しい嬉しいTD。#89三上のウォリアーズ最後のTFPは勿論成功し、これで21-13。(4:11)

続くキックオフでもナイスカバーを魅せ、慶大3rdシリーズは自陣31ydから。
スクリーンにはLB#1徳田がナイスタックルし、僅かに1ydゲイン。オプションピッチも集まりの良い好守備で4ydゲインに抑えて、3rd-5。 惜しくも快足QBのスクランブルにFD献上/自陣42ydへ。7ydパス成功の後、HOフェイクのQBキープでロングゲインを許し、東大陣39ydへ。カウンターHOをLB#38奥隅が見事に2ydゲインに仕留め、ロングパス失敗。スクリーンでゲインされるもFDは許さずに4th-インチ。ギャンブルを仕掛けた慶大のオプションピッチに残念ながらFD献上/ゴール前23yd。
しかし、この後東大ディフェンス陣が驚異的な粘りを魅せる。
カウンターHOは2yd、更にパス失敗で3rd-8。ディフェンスの大黒柱であるDE#20小河冬樹(4年)が激しいパスラッシュ。今シーズン何度も闘志溢れるビッグプレーで窮地を救ってきた頼れる副将。今回も激しいラッシュでQBを追い詰め、見事にパス失敗を誘発。
残り時間2分半、4th-8。コールされたパスプレーも失敗し、東大ディフェンスの粘り勝ちで攻守交代。

自陣21ydで手にした最後の東大攻撃。何とか時間消費して、そのままタイムアップを迎えたいところ。
QB#9万海の2回連続のキープでFD獲得し、自陣34yd/残り時間1分40秒。これで勝利はほぼ確定か?しかし、慶大はプレー毎に時計ストップのためのタイムアウト。
そして迎えた3rd-5。オプションピッチでサイドライン外へ押し出されてしまい、時計はストップ。残り時間1分13秒という微妙な時間を残してパント。しかも、スナップが乱れボールが手につかない#89三上。あわや自陣ゴール前で慶大ラッシャーにタックルされそうになる絶体絶命のピンチ。
しかし、何とか逃げ切った#89三上はミラクルパントで一気に敵陣深くまで陣地挽回。

残り時間1分で迎えた慶大最後の攻撃は自陣28ydから。
エンドゾーンまで72yd。慶大のシナリオはTD+2ポイントTFPで21-21の同点に持ち込み、タイブレーク勝負。QBはパッシングQBに交代。
9ydパス成功するも、続くパスはLB#1徳田のブリッツ激しく失敗。3rd-1/残り時間45秒。執念のパスを通されて自陣45ydへ。更にミドルパスを通されて東大陣41ydへ。
残り時間27秒、何とかこのまま逃げ切りたい。
しかし、パス成功でゴール前19ydへ。1回パス失敗で残り時間21秒。最後はTDパスをヒットされ、残り時間14秒で21-19と僅かに2点差。 ゴール前3ydからの慶大2ポイントコンバージョン。
・・・何とか凌ぎ切れるか?
ここでラッキーにも慶大にディレーオブザゲームの反則。5yd罰退してゴール前8ydからのプレー。誰もが固唾を呑んで見守る中でエンドゾーンへ投じられたパス。
これをCB#21原(4年)が見事に見事にインターセプト。下級生の時から期待されるも怪我に苦しんできた#21原。 初戦の神大戦でも成功を許せば21-22で負けてしまう大事な局面で、2ポイントコンバージョンのパスを見事にカットし、21-20の勝利を決定づけた#21原。怪我を克服して臨んだ最終戦の最後の最後に、最高のプレーをした#21原。東大応援団の大歓声の中で東大勝利をほぼ確定させるビッグプレーであった。

21-19とリードを保っているとは云え、未だ残り時間あり。慶大は最後の攻撃権奪取のチャンスに賭けて、オンサイドキック。
・・・しかし、オンサイドキック失敗。この瞬間、ウォリアーズの勝利は決定!!
C#63斉藤大揮からスナップを受けた#9万海が、万感の思いを込めて静かにニーダウン。東大応援団の歓喜のカウントダウンの中で試合終了。

1999以来12年ぶりに慶大戦に勝利し、2001以来の10年ぶりのシーズン5勝を挙げ、2年続いた4勝3敗・4位の壁を突き破ってブロック3位という見事な成績を収めた瞬間であった。
この勝利が真の強豪入りの契機と振り返る日がきっと来るであろう。それだけ価値のある1勝であり、ウォリアーズ史上に残る見事な見事な勝利であった。
「フットボールはハートのスポーツ」、まさにそれを2011戦士達全員で体現した戦いであった。最後の最後に満面の笑顔を見せてくれた2011戦士達、本当にありがとう。
今試合で引退する4年生、本当にお疲れさま。