対 一橋大学戦

日時  9月17日 14:00 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 27 ― 24 一橋大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 6 0 14 27
一橋大 7 0 3 14 24

Game Report

初戦の神奈川大戦では苦しみながらも最後まで勝利への執念を持続して、薄氷を踏む1点差の勝利で開幕戦を飾ったウォリアーズ。
第2戦の相手は一橋大。ブロック優勝を果たすためにも、東日本の国公立大の雄の座を渡さないためにも絶対に負けられない一戦。
真夏のように蒸し暑いアミノバイタルで、ウォリアーズ史上に残る激闘が始まった。

【1Q】一橋大のキックオフにより試合開始。風上からのキックが伸びてタッチバックとなり、東大1stシリーズは自陣20ydから。
QBは勿論オフェンスの大黒柱#9高木万海(4年)。QB#9高木がオープンを走って自陣31ydでFD獲得。更にWR#27久世(3年)への7ydパス成功で2nd-3となるも、2回のランでFD更新できず、4th-インチとなりパント。

自陣28ydからの一橋大1stシリーズ。
パワーオフタックルラン、QBキープで2回FD更新され、東大陣47ydへ。カウンターをLB#45山田(4年)が1ydに仕留め、フェイクパス失敗で3rd-9となるも、ヒッチパスをキャッチしたWRにあわやTDとなる独走を許して、一気にゴール前14ydへ。
ブラストは2nd・3rdエフォートで粘られ8ydゲイン、ダイブでFD更新されてゴール前3yd。最後はQBカウンターでTDを奪われ、0-7。(7:05)

キックオフで殆どリターンできず、東大2ndシリーズは自陣18ydから。
QB#9高木のオプションキープで自陣29ydへ進み、更にRB#4長谷川(3年)がドローから好走して自陣43ydへ。リバースはゲインできず2nd-10となるも、QB#9高木のキープで3rd-インチ。RB#4長谷川のアウトサイドHOでFD獲得/敵陣44ydへ。
更にQB#9高木がキープでオフガードを鋭く切れ上がり、一気にゴール前21ydへ。RB#4長谷川の好走でゴール前15ydまで進んだ後、QB#9高木がカウンターランでオフタックルを切れ上がり、一気にエンドゾーンへ。
QB#9高木の好走とOL・WR陣の好ブロックが噛み合った見事なプレーで嬉しいTD。安定感抜群の#89三上(4年)のTFPも勿論決まり、7-7の同点。(11:42)

【2Q】東大の好キックオフカバーにより、一橋大2ndシリーズは自陣21ydから。
調子の上がってきたオフェンスに応えたいディフェンス陣。期待に応えて、QBキープは3yd、パワーオフタックルは1ydロスさせ、3rd-8。 DE#20小河(4年)があわやQBサックとなる猛ラッシュをかけてパスを投げ捨てさせ、123パントに追い込む。

#80上宮(2年)が果敢にリターンし、東大3rdシリーズは敵陣48ydと好ポジションから開始。
QB#9高木がTE#13草場(4年)にコントロール良く13ydパスをヒットし、ゴール前29yへ。ピンポイント起用されたQB#15高木勇海(3年)が落ち着いてオフェンスを指揮して、RB#4長谷川の8ydスクリーンを演出。
更にQB#9高木が190cmの長身WR#27久世に見事なオプションフェイクパスをヒットして、一気にゴール前5ydへ。
さあ、絶好のTDチャンス。しかし、・・・ギブ・オプションキープと繰り出すも一橋大の必死のゴール前ディフェンスの前に前進できず、結局4thダウン/ゴール前6ydとなりFGトライ。#89三上が落ち着いて23ydFGを成功させて、10-7。(4:03)

東大キックオフカバー甘く、自陣5ydから35ydと大きくリターンして一橋大3rdシリーズ開始。
3回連続のランでギリギリのFDを奪われて自陣45ydへ。更にこの試合初めてのオプションピッチによりオープンを独走され、一気に東大陣34ydへ。ここが東大ディフェンス陣の踏ん張りどころ。ダイブで4yd前進されるも、QBキープ・ダイブを気迫溢れる好守備で阻止して4th-3。一橋大ギャンブルのパワーオフタックルもDL陣が踏ん張ってロスさせ、攻守交代。

自陣28ydからの東大4thシリーズ。
ランフェイクからドロップバックしたQB#9高木が相手DBを抜き去ったWRへ思いきってロングパスを投じるも惜しくも失敗。RB#4長谷川の6ydドローの後、オプションフェイクパスを投じるも、これも惜しくも失敗。
結局123パントとなったが、WR・DBの動きを冷静に判断できパスコントロールも良いQB#9高木とOL陣の鉄壁のパスプロ。今後の東大パスアタックの可能性を大いに感じさせるシリーズであった。

ラッシャーが漏れてあわやブロックされそうになりながらも、#89三上がスパイラルのかかった見事なロングパントを蹴り込んで、一橋大4thシリーズは自陣20ydから。
オプションピッチはLB#1徳田(4年)の好タックルで1ydゲインに仕留め、QBキープには相手OLをオーバーパワーしたDE#20小河が襲いかかって1ydロスを強いて3rd-10。QBキープに6ydゲインを許すも4th-4/123パントと東大ディフェンス陣の頑張りは続く。

残り時間41秒、自陣40ydで前半最後の攻撃権を手にした東大。
QB#9高木からWR#27久世へ24ydフェイクパスがヒットし、一気に敵陣36ydへ。スパイクで時計を止め、QB#9高木がドローから10yd好走。しかし、このプレーでグランドにはイエローフラッグが2枚。1枚は東大ホールディングで10yd罰退。
もう一枚は一橋大のデッドボールファウル(レイトヒット)で15yd前進&オートマチックFD。結局差引き5yd前進し、ゴール前31ydでFD獲得。
更にQB#9高木がドローで好走してゴール前18yd/残り時間15秒。スパイクして時計を止めた後、WR#27久世へのオプションフェイクパスで一気にTDを狙ったが、TD阻止を焦った一橋大DBにインターフェアの反則。15yd前進してゴール前3ydへ。
エンドゾーン内のWR#27久世へフェイクパスを投じるも、惜しくもエンドゾーン外でキャッチ。残り時間数秒となり、やむなくFGトライ。#89三上がこの試合2本目の20ydFGを見事に決めて13-7と微妙な点差で前半終了。

【3Q】東大キックオフで後半開始。
ゴロキックを一橋大リターンチームの第2列の選手がキャッチし、一橋大1stシリーズは東大陣49ydと好ポジションから開始。
1stプレーのランで10yd以上ゲインされるも一橋大ホールディングの反則で1st-20。5ydオプションキープ、12ydオプションピッチで3rd-3まで迫られるも、ヒッチパス失敗。4th-3に追い込むが、一橋大は迷わずギャンブル。パワーオフタックルに渾身のディフェンスで前進を許さず、攻守交代。

自陣40ydからと東大1stシリーズも好位置から。
前半調子の上がってきたオフェンスのリズムを持続したいところ。しかし、・・・オプションピッチはファンブル(何とか自らリカバー)、フェイクパスはラッシュ厳しく失敗、QBドローは一橋大ディフェンス大当たりで結局4th-12/123パント。

自陣32ydからの一橋大2ndシリーズ。ここから一橋大に時間を使った猛攻を許してしまう。
QBキープ・ダイブ・パワーオフタックルが止まらず、5回のランでゴール前26ydへの侵攻を許し、3回のランを何とか凌いで4th-5に追い込むが、一橋大はギャンブル。オプションピッチの前にFDを献上し、ゴール前14ydへ。
しかし、粘りには定評のある東大ディフェンス陣。3回のランに6ydしか前進を許さず、結局4th-4/FGトライ・成功。13-10と3点差に詰め寄られるが、このピンチをFGに留めた東大ディフェンス陣見事!(10:43)

東大2ndシリーズは自陣28ydから。
しかし、・・・オプションフェイクパス失敗・オプションピッチは7ydゲインとなるも続くパス失敗となり、結局4th-3/123パント。オフェンスのリズムが悪くチグハグな展開で、貴重な攻撃権をあっさりと手放してしまう。

自陣39ydからの一橋大3rdシリーズの1stプレーでQBがファンブル。
東大DT#43田代(4年)が見事にリカバーして攻守交代。

【4Q】自陣49ydと絶好のポジションで攻撃権を手にした東大3rdシリーズ。
しかし、・・・フェイクパス失敗の後のプレーでファンブルしてしまい、これを一橋大がリカバー。チャンスを活かせず、自ら手放してしまう。

めまぐるしい攻守交代の後の一橋大4thシリーズは自陣44ydから。
相手をオーバーパワーしたDL陣がランプレーに前進を許さず、3rd-7に追い込むも、ここでランニングQBからパッシングQBに交代。ショットガンからあっさりとパスを決められて東大陣45ydへ。
1プレーだけでランニングQBに戻り、3回連続のランの前にギリギリFDを献上/ゴール前34ydへ。東大ディフェンスも良く粘り4th-2まで追い込むも、QBキープに大きく前進を許しゴール前12ydへ。オプションピッチはSF#44倉鍵(3年)が何とか4ydゲインに留めるも、最後はパワーオフタックルで逆転のTDを許してしまい、13-17。(残り時間5:57)

キックはタッチバックとなり、東大4thシリーズは自陣20ydから。
残り時間は十分。後半不調のオフェンスを蘇らせて何とか逆転のTDドライブに繋げたい。タックルを振りほどいて密集からオープンに抜け出たQB#9高木が必死の4ydゲインをするも、続くプレーでは、何とディレーオブザゲームの反則で5ydロス。
2nd-11と苦しい場面で、QB#9高木がカウンターキープで好走し、自陣31ydへ。更に同じプレーで4ydゲインするも、ラッシュ厳しくあわやQBサック。何とかラッシャーから逃れて投げ捨てるも3rd-6とピンチは続く。
RB#4長谷川がオプションピッチで執念の走りを魅せ、自陣45ydへ。ここでも4th-インチと胃の痛くなる状況は続くが、QB#9高木が見事なオープンランで一気にゴール前31ydへ。
WR#27久世への6ydサイドラインパスでゴール前25ydへ進んだ後、1バック体型からQB#9高木はダイブフェイクからのドロップバックパス。QB#9高木が落ち着いて投じたミドルアウトのパスをWR#27久世が見事にキャッチし、そのままエンドゾーンへ。東大応援団の大歓声の中で待望の逆転TD。TFPも決まり、残り時間1:33/20-17と再逆転。

「これでほぼ東大の勝利は決まった・・・」と思いきや、ここからがドラマの第一幕。
ゴロキックではなく、まともに蹴ったキックを大きくリターンされ、一橋大最後の攻撃は自陣47ydから。一橋大QBはパッシングQBに交代。
WRへの9ydサイドラインパス成功、スパイク、TEへの5ydアウトパス失敗で4th-1。ここを止めれば勝利は確定。
しかし、・・・LBブリッツで空いたスペースにディレーで出たRBへのパスが成功し、そのままオープンを疾走され、何とかタックルするもゴール前6ydへ。(残り時間46秒)
最初のパスは失敗するも、次プレーでフェイクパスを見事に決められ、再度20-24と逆転されてしまう。

一橋大キックはサイドラインを割ったので東大は再キックではなく自陣40ydからの攻撃を選択。
勝利のためにはFGではなくTDが必要。残り時間36秒、エンドゾーンまで60yd。まさに絶体絶命のピンチ。
ウォリアーズの歴史の中で過去これ程のピンチからの逆転は記憶無し。このままウォリアーズは敗れてしまうのか?しかし、・・・ここからウォリアーズ劇場の最終幕「奇跡の逆転劇」が切って落とされた。

QB#9高木がOL陣の鉄壁のパスプロに守られながら、エアフォースWR#27久世へのポストパスを見事に成功させて敵陣36ydへ。(残り時間29秒)
1回パス失敗の後、DB陣がWR陣をきっちりカバーしていることを見極めたQB#9高木。冷静な判断力でパスからスクランブルに切り替え、エンジン全開・ゴール前25ydへ。(残り時間16秒)
更にDBにピッタリマークされながらもWR#27久世がホットラインQB#9高木からのパスをキャッチ。残り時間8秒、勝利まで13yd。せいぜい後2回のパスしか時間なし。
そして最終プレー。
RT#77山田(3年)・RG#59田中(4年主将)・C#63斉藤(4年)・LG#75川添(3年)・LT#69竹森(3年)というウォリーアーズ自慢の大型OL陣が一橋大DL陣の渾身のパスラッシュを体を張って阻止する中で、QB#9高木万海がTE#89三上へ落ち着いてパスを投じる。現役選手・スタッフ・応援団の願いが込められたパスは見事なコントロールでTE#89三上へ。
一橋大DBにダブルカバーされているTE#89三上。
サンドイッチ状態の中で、QB#9高木のパスを見事に見事にキャッチ。苦しい状況の中で、各選手が自分の役割を完璧に果たすことで誕生した「ウォリアーズの奇跡」であった。
#89三上自らTFPも決めて27-24。(残り時間3秒)

最後は#89三上のキックを全員できっちりカバーしたところで試合終了。

こうしてウォアーズ史上に残る見事な逆転勝利により、開幕2連勝を飾った2011戦士達。
オフェンス・ディフェンス・キッキングの課題は多数あるだろうが、「どんなに苦しい状況でも最後まで勝利を諦めずに冷静に戦いぬけるチームになったこと」「こういうタフな戦いをシーズン後半や最終戦ではなく、シーズン序盤にできるようになったこと」に自信を持って、目標達成に向けて日々進化して欲しい。
今年のチームはもっともっと強くなる。