対 神奈川大学戦

日時  9月10日 14:00 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 21 ― 20 神奈川大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 0 0 14 21
神奈川大 0 14 0 6 20

Game Report

いよいよ2011年ウォリアーズの開幕戦。
1部復帰後、6年目のシーズン。2年連続の勝ち越しを果たしたが、今季は何としても一部中堅校の殻を打ち破り、目標とするブロック優勝・関東制覇を実現したい。
ウォリアーズの熱い戦いが残暑厳しい聖地アミノバイタルで今年も始まった。

【1Q】東大のキックオフにより試合開始。神大1stシリーズは自陣28ydから。
ホールディングの反則で1st-20となるも、ショットガンからの中央ランに8yd前進を許し、更に13ydパスを通されて自陣39ydでFD献上。中央ランはディフェンスの要であるLB#45山田(4年)の好タックルで3ydに仕留めるが、オプションキープで大きく前進され、一気に東大陣34ydまで侵攻を許す。
開始早々いやなムード。
中央ギブで4ydゲインされるも、続くアイソレーションには副将DE#20小河(4年)を中心にきっちりと止めて3rd-6。ここで東大ディフェンスにビッグプレー炸裂。強さとスピードを兼備した闘将DE#20小河が迷いなきハードラッシュで見事にQBサック。4th-23/パントと神大1stシリーズを断ち切って、流れを引き寄せる。

自陣22ydからの東大1stシリーズ。
先発QBは勿論、ウォリアーズの至宝である副将#9高木万海(4年)。ショットガン体型から進境著しいRB#4長谷川(3年)が鮮やかな中央ランで13yd前進。QB#9高木のオプションキープで5yd獲得した後、東大オフェンスにもビッグプレー炸裂。
RBの位置に入ったWR#7今井(3年)がハンドオフを受けた後、右オープンを切れ上がり、部内有数の快足を飛ばしてサイドライン際を疾走。見事に60yd独走して先制TD。#89三上(4年)のTFPも決まり、7-0。(5:25)

東大キックオフカバー甘く、神大2ndシリーズは自陣37ydから。
気合の入ったLB#45山田の好タックルもあり、FDを与えずに4th-7/123パント。

自陣27ydからの東大2ndシリーズ。
流れを引き寄せたまま、早めに追加TDを取りたいところ。IフォーメーションのFBに入ったDT兼任の重量級#96横井(4年)が、パワフルで切れの良いダイブで14yd前進し、自陣41ydへ。QB#9高木がTE#13草場(4年)に落ち着いてパスを通して、敵陣47ydへ。
しかし、この後が続かない。一気にTDを狙ったランフェイクのロングパスは長過ぎて失敗。パワープレーは僅かに1ydゲイン。ノーバックからのパスは惜しくも失敗して4th-9/パント。

自陣19ydからの神大3rdシリーズ。
RBにオフタックルからオープンへ廻られて自陣34ydへ。パス成功で東大陣49ydへ。スイープで大きくゲインされるも、神大ホールディングの反則に救われ、2ndロングではDE#20小河のラッシュ厳しく、パスを投げ捨て。
更にパスを失敗させて、4th-14/パントに追い込む。

【2Q】#7今井が果敢に15ydパントリターンし、東大3rdシリーズは自陣38ydから。
しかし、スクランブルで4yd前進するも、オプションキープは2ydロスして3rd-8。キャッチして然るべき15ydフックはWRが捕球ミスし、4th-8/123パント。

神大4thシリーズは自陣38ydから。
3rd-1に追い込むも、スクランブルでギリギリFDを与えて自陣48ydへ。5ydフックを通されて、東大陣39ydへ。更に2回連続の中央ランでゴール前27ydへ。
神大ロングパスは失敗するも、東大インターフェアの反則で15yd罰退。(WRが捕れるボールではなく、東大DBのリアクションも微妙だったので、 東大にとってはアンラッキーな判定。)
ゴール前12ydまで侵攻された東大ディフェンス。1stダウンのパスをDBがカットするも、2ndダウンでアウトパス成功/TD献上。これで7-7の同点。(4:42)

キックオフリターンでは神大ラッシャーを漏らし、東大4thシリーズはポジション悪く自陣16ydから。
WR#27久世(3年)への5ydパス成功で2nd-5となるも、アウトサイドHOは神大DLが漏れて5ydロスし、3rd-10。パスを試みるもラッシュ厳しく、あわやQBサックとなるところを何とか投げ捨て。結局今回も123パントと、何となくチグハグな展開が続く。

風の強いこの日のアミノバイタル。風下から高く上げてしまったパントは距離が伸びず、しかもバウンドしたボールは東大側に戻ってしまい、神大は東大陣34ヤードと絶好の位置で5thシリーズ開始。
アウトサイドHOはDE#6上田(4年)が好プレーで1ydロスに仕留めるも、ミドルパスをあっさりと通されてゴール前8ydへ。最後は神大中央ランをケアした東大ディフェンスを嘲笑うかのように、神大QBが決め打ちキープでエンドゾーンへ。残り時間4分弱で7-14と逆転を許してしまう。

東大5thシリーズは自陣27ydから。
未だ十分な時間あり。相手に傾いた流れを再度引き寄せたい。
オプションフェイクパスは190cmの長身WR#27久世が相手DBにピッタリ体を寄せられながらも見事にキャッチして大きく前進・・・さあ反撃の狼煙・・・・。
しかし、何とWR#27久世にオフェンスインターフェアの反則との判定。先のインターフェア以上に解せない判定だったが、15yd罰退して1st-25。
その後新星WR#80上宮(2年)への17ydドローフェイクパスが通るも、15yd罰退の影響大きく、結局4th-4/パント。

神大が1プレー行ったところで時間を流して前半終了。

【3Q】神大キックオフで後半開始。今回も殆どリターンできず、東大1stシリーズはポジション悪く自陣18ydから。
神大DL・LBにオーバーパワーされ、2回のランはゲインできず、3rd-12。キャッチして然るべきQB#9高木のパスもWRのミスで失敗し、幸先悪く123パント。

風下からのパントは大きく陣地挽回できず、神大1stシリーズは東大陣49ydと好位置から。
しかし、苦しい状況の中で東大ディフェンス陣が耐え忍ぶ。2nd-9のスイープをLB#1徳田(4年)が闘志溢れる突っ込みでリードブロッカーを潰し、LB#45山田が確実にタックルして3ydゲインに留め、続くパスを失敗させて123パント。

今回も自陣5ydと最悪ポジションからの東大2ndシリーズ。
RB#4長谷川の2回連続のダイブで1回FD獲得し、自陣19ydまで前進するも、3回連続のランで5ydしかゲインできず、結局4th-5/パント。

神大2ndシリーズは自陣42ydからと今回も好位置から開始。
中央ランにFD献上し、東大陣42ydまで侵攻されるが、東大ディフェンス陣は冷静さを失わない。これ以上FDを許さずに何とか神大攻撃を断ち切る。

しかし、絶妙な神大パントにより、東大3rdシリーズは自陣2ydと今回も最悪の位置から。
3rd-2に追い込まれるが、FB#96横井の渾身のダイブで何とかFD獲得。ゴール前脱出/自陣13ydへ。
2回連続のオプションピッチを繰り出すも、神大LBの寄りが早く、RBが縦に上がれない。結局今回も4th-2/パント。

【4Q】風下で耐えに耐えた東大。
我慢の甲斐あり、#89三上が風上からパントが蹴ったボールは伸びに伸び、起死回生の見事なロングパントとなってタッチバック。神大3rdシリーズは自陣20ydから。
2回のランを気合の入った好守備で2ydに留め、パスも失敗させて4th-8/123パント。

東大4thシリーズは敵陣46ydからと久々の好ポジションから。
変わりつつある潮目を何とかものにして、早めに同点にしておきたい。まずは、QB#9高木がハンドオフフェイクの決めキープで、好エフォートを魅せて6ydゲイン。ここで値千金の超ビッグプレー爆裂。
オプションピッチを受けたRB#4長谷川。WR#27久世の献身的で執拗なブロックにも支えられて、長躯35ydの見事なオープンラン。一気にゴール前5ydへ。
このチャンスに気負うことなくQB#9高木が落ち着いてオプションキープ/一発でTD。#89三上のTFPも勿論決まり、ようやく14-14の同点。(残り8:55)

モメンタムを掴んだ東大。
続くキックオフでは、#2高橋(3年)が気合の入った突っ込みを魅せてリターナーを一発タックル。神大4thシリーズは自陣17ydから。
オプションキープは好守備で1ydゲインに仕留め、スイングパスには東大ディフェンスのハート&ソウルの闘将LB#45山田が迷いなき串刺しタックルでキャリアをタックル。更に神大ホールディングの反則もあり、2nd-19。
神大は当然ロングパス狙い。しかし、このシリーズに投入された東大の新守護神SF#24浦(2年)。フェイクからのポストパスを見事にインターセプト。的確なディフェンスコールと期待に応えた選手の見事なコラボレーションであった。

ゴール前26ydで絶好のチャンスを手にした東大オフェンス。オプションピッチは4ydロス、ダイブは3ydゲインとなり、3th-11。
フォーメーションはI体型。コールしたプレーは100kg級FB#96横井のダイブ。
意表を突いたプレーコールに応えたOL陣と仲間を信じて中央に突進したFB#96横井。ミニ冷蔵庫のような体躯で躍動しながら、何とそのまま27yd突進。東大応援団総立ちの中で嬉しい逆転のTD。#89三上のTFPも決まって、21-14。(残り6:24)

神大5thシリーズは自陣29ydから。
LB#38奥隅(4年)とDE#20小河がダイブを1ydロスに仕留めるも、パスを通されて3rd-インチ。アウトサイドHOを闘志溢れる全員ディフェンスで凌いで4th-インチ。
誰もが中央ランでFDを狙いに来ると思いきや、今度は神大が意表を突いたプレーコール。ダイブフェイクのアウトパスを通されてRACを許し、一気に東大陣38ydまで大きく前進を許す。
更に東大のLBブリッツで空いたスペースにパスを通されてゴール前20ydへ。3rd-2まで粘るも、最後はディレーのパスを通されてTD献上。 これで21-20の1点差。残り時間は2分半。
ここで神大は迷うことなく、同点狙いのキックではなく2点コンバージョン選択。神大オフェンスチームも東大ディフェンスチームも全員サイドラインに集合。勝敗を決する次のプレーに対するアサイメントを確認し、気合を入れ直す。
誰もが固唾を呑んで見守る中、神大の選択したプレーはダイブフェイクのルックインパス。しかし、・・・WRをピッタリマークしていたCB#21原(4年)が、これを見事にカット。東大応援団の大歓声の中で東大勝利に大きく近づく今試合最高のプレーであった。
下級生時より期待されるもコンディション整わずに実戦で活躍する機会の少なかった#21原。今プレーをきっかけに今季ウォリアーズのDB陣の要として頑張って欲しい。

未だ残り時間は十分。神大は当然攻撃権奪取のためにオンサイドキック。
しかし、直接サイドラインに出てしまい、オンサイドキック失敗。東大最後のシリーズは自陣46ydから。
QB#9高木がブラストフェイクのブーツレッグで好走し、FD獲得/敵陣42ydへ。更にQB#9高木がオプションキープから2nd・3rdエフォートで敵陣30ydへ。しかし、未だ時間は1分半あり。4回連続のランで必死に時間を消費し、残り4秒で神大最終プレーへ。

神大最終プレーのロングパスを失敗させて、21-20で試合終了。まさに「薄氷を踏む1点差の勝利」であった。
そして、一昨年の初戦に続く「一部復帰後2回目の初戦勝利」であった。今試合で明らかになった自らの弱さ・不甲斐なさをバネに心技体を鍛えて、次戦の勝利、「ブロック優勝」という目標の達成を応援団一同で切に祈る。