対 法政大学戦

日時  4月29日 13:30 Kick Off

場所 川崎球場

●東京大学 7― 49 法政大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 0 0 0 7
法政大 7 14 20 8 49

Game Report

待ちに待った2007年ウォリアーズの初戦。1部リーグ復帰初年度だった昨季は再び入替戦の屈辱を味わったが、創部50周年を迎える今季は、『UPSETのウォリアーズ』を合言葉に、秋の関東学生リーグに大旋風を巻き起こすべく、オフシーズンのフィジカルトレーニングを積み、シーズンイン後のチーム作りを順調に進めてきている。
今年は春のオープン戦で例年以上に1部強豪との試合を多く組んでいるが、その中でも初戦の相手は学生王者の法政大学。格上の相手に失うもの等何も無く、勝負やスコアは度外視して、今待てる力の全てをぶつけ、1対1のタックル・ブロック・マンツーマンにこだわった気迫溢れる中身の濃い戦いを挑む。

[1Q]法大のキックオフにより試合開始。自陣23ydからの東大攻撃はQB#8長尾(4年)のオプションキープで1回FDを獲得するも、後が続かずパント。

自陣23ydからの法大1stプレーは中央ランだったが、東大守備陣の気迫溢れるタックルでファンブルフォース。東大が見事にリカバーし、敵陣26ydで攻撃権獲得。

RB#4白山(4年)のオプションピッチで敵陣12ydへ進み、TE#9三品(4年)のパス好捕・RB#32吉田(4年)のオプションピッチでゴール前へ。最後はRB#4白山がダイブで飛び込んで先制TDを決め、7-0。

法大KORに東大陣36ydまでロングゲインを許し、更に2プレーでゴール前13ydまで進攻されたが、東大守備陣がよく踏ん張り4th-9に追い込む。法大はFGトライするも失敗。

東大攻撃はランで1回FDを獲得するも、後の攻撃が進まずパント。

ハーフラインからの法大攻撃では、QBサックで3rd-18に追い込む等東大守備陣も健闘するが、法大QB菅原に小刻みにパスを決められ、最後は5ydTDパスで1Q終了間際に7-7の同点。

[2Q]次の東大攻撃はFD獲得できず、あっさりと攻守交替。

自陣40ydからの法大攻撃では、DL#41磯部(4年)の好タックルもあり3rdダウンに追い込むが、前シリーズ同様にショート・ミドルパスを着実に決められ、8プレー/60ydのTDドライブを許し、7-14。

何とか同点に追いつきたい東大はQB#8長尾のオプションキープで自陣45ydまで進むが、その後が続かずに、結局パント。

自陣23ydからの法大攻撃は、DLからコンバートされたLB#69小山(4年)の好タックルで3rd-インチに追い込んだり、2年生DB#27野村の好タックルで捕球後のWRにRACを許さない等、個々には好プレーがあるものの、結局10プレー/80ydのTDドライブを許し、7-21。

残り時間2分から始まった東大攻撃は、WR#19森田(3年)の14ydパスキャッチ・RB#4白山の12ydナイスランで立て続けにFDを重ね、自陣15ydから41ydまで進むが、やはり法大強力守備の前にその後が続かず、残り時間30秒でパント。

パントカバーで走力を活かして突進した大型OL#70永田(3年)の目の覚めるような一撃必殺タックルにより、法大は自陣15ydから攻撃開始。
1回FDを許した後のロングパスを2年生DB#17草場が見事なインターセプトで奪取し、QB#8長尾から投じられたロングパスを主将WR#7和田(4年)が法大DBに競り勝ち、ゴール前5ydで見事に好捕。残り時間僅か5秒のため、東大はFGトライを選択したが、惜しくも失敗。

[3Q]前半思わぬ苦戦を強いられた王者法大はオールジャパンQB菅原以下メンバーを変えずに、目の色を変えて後半戦に臨んできた。東大キッカー#1原藤(3年)の好キックがタッチバックとなった後の法大1stプレーでパスキャッチしたWRが法大お家芸のダウンフィールドブロックに守られ、一気に東大陣45ydまでロングゲイン。その後20yd以上のミドルパスを2回連続決められ、後半開始わずか1分で6プレー/80ydのTDドライブを許し、7-27。(TFP失敗)

東大は#32吉田の好KORでハーフラインまで進むが、FDを獲れずに、あえなくパント。

自陣20ydからの法大攻撃は、右サイドから逆走してきたWRがQB菅原からボールをハンドオフされ、そのまま一気に左サイドライン際を快足を飛ばし、長駆80ydのTDランを決め、後半開始早々4分で7-34。

反撃の狼煙を上げたい東大だが、ハーフライン近くから投じたパスを法大DBにインターセプトされ、あっという間に攻守交替。

法大はパス・オプションピッチ・QBランを織り交ぜた多彩な攻撃を展開し、8プレー/50ydのTDドライブで7-41。

自陣22ydからの東大攻撃は、RB#4白山の10ydラン・TE#9三品の11ydキャッチ・RB#23末宗(4年)の8ydダイブ等でテンポ良くFDを重ね、ハーフラインまで進むが、パス成功後のファンブルをリカバーされ、攻守交替。

しかし、法大1stプレーのパスをDB#17草場がこの日2回目のインターセプト。

[4Q]折角のチャンスだったが、反則もあり東大はFDを獲得できず、あっさりとパント。

法大はこのシリーズからQB交代。自陣46ydからの攻撃はQBキープ等のランプレー中心に2回FDを重ね、東大陣29ydまで進むが、パーソナルファウルやLB#47高見(3年)のQBサックもあり、4th-22となり、この試合初めてのパント。

しかし、東大攻撃はFDを獲得できずに1-2-3パント。

法大は第3QBが東大陣39ydから4プレーのTDドライブを演出、キックフェイクのランでTFPも成功させ、残り時間2分強で7-49。

東大1stプレーのパスはインターセプトされ、法大最後の攻撃がゴール前20ydまで進んだところでゲームセット。

スコアこそ大差となったが、最後の最後まで東大は挑戦者としての気迫・闘志を失わなかった。
1Qは互角、2Qも王者法大を苦しめ、3Q終了までエースQB菅原をグランドに留めさせる等、法大を途中まで「本気」にさせたゲームであったと言えよう。シーズンオフに講じた「適所適材」のコンバートで新たなポジションで試合出場した選手や試合経験乏しい選手を多く登用したディフェンスは、3Q以外は、法大攻撃にロングゲインを許さず、随所に動きの良さと集散の良さの「萌芽」を感じた。関東1部リーグの強豪に定着する上で必須な「安定且つ攻撃的なディフェンス」の意図が、選手の気持ちと身体に徐々に浸透している印象を強く持った。
一方卒業生による喪失の痛手の余り無いオフェンスであるが、強力OL陣には安定感があり、法大DL陣にパワー負けせずQBサックを許さなかったことは特記すべきであろう。経験豊富なQB・RBによるランプレーも、散発的ではあるが、ブラッシュアップすることで1部強豪チームに十分通用する可能性を秘めている。
課題はパスプレーの安定感。ランを生かすも殺すも、法大並みの攻撃力を習得するもしないもパスプレーの確立に尽き、QB・WRの信頼関係も含めて一層の精進が必要。又、キックオフカバー・リターン共に、克服すべき課題が明確になった。

本日の試合で各選手が肌で感じた王者法大との彼我の差は非常に大きいと思うが、気持ちの上で負けていなかったことを誇りとし、この試合で掴んだ「何か」を忘れずに、じっくりと個人・チームの実力向上に努力すれば、必ずや秋シーズンには勝利の女神が微笑むと信じている。

次試合は5月13日の京大戦。(13:45キックオフ@アミノバイタルフィールド)春のシーズンで唯一徹底的に勝負にこだわる伝統の一戦。(昨シーズンは中止だったが)一昨年に続き2連勝を祈る。