対 立教大学戦

日時  11月23日 11:00 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 35 ― 34 立教大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 14 0 14 35
立教大 0 7 7 20 34

Game Report

4連敗の悪夢から見事に立ち直り、見事に2連勝を果たしたウォリアーズ。
今季最終戦の相手は立教大学。両チームとも関東学院大・筑波大に勝利し、これまで2勝4敗同士。勝った方が1部残留/負けた方は入替戦出場の可能性が高く、運命を決する大一番。
2007戦士達の集大成として、ここまでチームを牽引してきた4年生は4年間のウォリアーズ人生の全てを賭けて、気迫を込めた熱い戦いが始まった。

【1Q】立大のキックオフで試合開始。東大1stシリーズは自陣26ydから。
QB#8長尾(4年)の13ydオプションキープ、RB#4白山(4年)の21ydランでFDを2回重ねて敵陣29ydまで進むも、この後の3回のランプレーが進まず、結局4th-5となりパント。

#8長尾のパントは良くコントロールされ、立大1stシリーズは自陣6ydから。
パス・ランでテンポ良く2回FDを更新され、自陣44ydまで前進される。DLのパスカット等もあり3rd-10に追い込んだ後のパスをLB#45奥茂(4年)が見事にインターセプトし、立大攻撃を断ち切る。

自陣46ydと好ポジションで攻撃権を手にした東大2ndシリーズ。
1回FDを更新し敵陣42ydに進んだ後、RB#32吉田(4年)の32ydビッグランで一気にゴール前10ydへ。最後は成長著しい2年生RB#31星野がオプションピッチで見事にエンドゾーンへ駆け抜けて、東大は先制のTD。#3高橋(4年)のTFPも決まり、7-0。(7:19)

キックオフのゴロキックが立大カバーチームの1列目の選手に当たり、そのままリカバーされるという不運で、立大2ndシリーズは自陣46ydから開始。立大ホールディングの反則で2nd-15となるも、ショットガンからのパス・ランを止められず、結局東大陣33ydでFDを与えてしまう。QBからのショベルパスをキャッチしたWRがTD狙いのパスを投じるというスペシャルプレーをDB陣がカットし3rd-7に追い込むが、2回連続のQBドローでFD更新され、ゴール前22ydへ。

【2Q】更にパスを通されてゴール前4ydへ。最後はランプレーでTDを許し、TFPも決められ、7-7の同点。(0:30)

東大3rdシリーズは自陣21ydから。
RB#32吉田の14yd・10ydオプションピッチでテンポ良く2回FDを更新して、敵陣49ydへ。3rd-3となるも、QB#8長尾の好オプションキープで一気にゴール前29ydへ。ランプレーフェイクした後ブーツレッグランしながらQB#8長尾が投じたパスをTE#9三品(4年)がキャッチ。そのままエンドゾーンまで好走して見事なTD。#3高橋のTFPも決まり、14-7。(3:38)

自陣20ydからの立大3rdシリーズ。
スクリーンパスへのLB#45奥茂の好リアクション、DE#92中野(4年)の鮮やかなQBサック等、随所に好プレーがあるも、3回FDを更新されて、東大陣38ydまで侵攻されてしまう。SF#3高橋のパスカットや相手のフォルススタートの反則もあり、4th-9とするが、強気の立大はギャンブル。QBドローで好走されるが、何とかFD獲得までギリギリで食い止め、東大はピンチを凌ぐ。

前半残り時間3分を切って攻撃権を手にした東大4thシリーズは自陣29ydから。
RB#31星野がドロープレーで28ydのビッグランを演じて敵陣43ydへ一気に進む。3回のランで手堅くFDを更新して、残り時間1分半でゴール前32yd。ここでRB#31星野がオプションピッチから相手ディフェンスの動きを良く見てかわし、21ydの好走。東大はゴール前14ydと絶好の追加点のチャンス。なかなか一気に畳み掛けることができず、更にOL陣のホールディングの反則もあり、残り時間20秒を切って3rd-18、エンドゾーンまで22yd。しかし、QB#8長尾が相手DB陣を振り切ってエンドゾーンでフリーになったWR#19森田(3年)へ投じたパスが見事に成功。
前半終了間際に嬉しいTD。#3高橋のTFPも決まり、21-7。(残り時間17秒)

【3Q】東大のキックオフで後半開始。立大1stシリーズは自陣29ydから。
テンポ良く繰り出される立大ラン・パスを止められず、4回FDを更新され、あっという間にゴール前10ydまで侵攻される。3rd-8まで堪えるが、結局QBランでTDを奪われ、TFPも決められ21-14。(3:53)

自陣25ydからの東大1stシリーズは2回のランで全く前進できず、更にフェイクパスはカットされ、1-2-3パント。

東大パントが全く飛ばず、立大2ndシリーズは自陣44ydと好ポジションから。
相手に傾きかけているモメンタムを何とか引き戻したい東大だが、僅か3プレーで東大陣33ydまで進まれてしまう。しかし、SF#3高橋の気迫溢れるタックルで一度パスキャッチしたWRがボールを落としパス失敗。更に2回のランも6ydの前進に留めて、何とか4th-4。ギャンブルのランプレーを好ディフェンスで食い止めて、攻守交替。

ディフェンスの頑張りに応えたい東大オフェンス陣。しかし、自陣24ydからの2ndシリーズでもFDを更新できず、1-2-3パント。

立大3rdシリーズは自陣32ydから。勢いの衰えない立大のラン・パス攻撃を止められず、4回FDを更新されて、9プレーでゴール前6ydまで進まれてしまう。

【4Q】最後はTDパスを決められ、TFPも決まり、21-21の同点。(0:39)

前半好調だった東大オフェンスだが、第3QはFD更新できず、完全に立大ペース。この流れを何とか断ち切りたい東大3rdシリーズだが、生憎ポジション悪く自陣17ydから。
しかし、RB#32吉田の20ydオプションピッチ、サックされかかったQB#8長尾が投じたパスをキャッチしたTE#9三品の好走で一気に敵陣46ydへ。3rd-8に追い込まれた大事な局面で、再びRB#32吉田がオプションピッチで好走し、ゴール前31ydへ。再度3rd-8のピンチも、RB#31星野のオプションピッチで凌ぎ、ゴール前18ydへ。更にTE#9三品へのパスが決まり、ゴール前6ydと再逆転のチャンス。ゴール前ディフェンスを敷く立大に対してFB#23末宗(4年)の力強いダイブで3yd獲得し、最後はRB#31星野がオプションピッチでエンドゾーンへ駆け抜け、東大は再逆転のTD。#3高橋のTFPも決まり、28-21。(5:09)

立大4thシリーズは自陣27ydから。
LB#69小山(4年)のナイスタックルもあり3rd-8に追い込むが、ショベルパスでギリギリFDを獲得され、続くスクリーンパスでロングゲインされ、僅か4プレーで東大陣35ydへ。更に、東大DB陣のパスインターフェアの反則があり、ゴール前29ydのピンチ。何とか4th-1まで凌ぐも、最後は20ydパスでTDを奪われ、28-27。(8:10)
しかし、ここで同点を狙った立大TFPのキックは外れ、辛うじて1点差。

残り時間4分弱、自陣22ydで攻撃権を手にした東大4thシリーズ。ランプレーでFDを重ね、タイムコントロールしたいところ。しかし、QB#8長尾のブーツレッグランで1回FDを更新して自陣39ydまで進むも、その後の3回のランが全くゲインできず、結局4th-12となりパント。

残り時間2分で再度立大に攻撃権を明け渡してしまう。
逆転を狙って自陣35ydで攻撃権を手にした立大5thシリーズ。3rd-インチとするも、パスをキャッチしたWRへのタックルミスが相次ぎ、一気に東大陣31ydまで進まれてしまう。更にQBキープにもタックルミスが相次ぎ、残り時間1分強でゴール前4ydへ。最後はQBキープで再逆転のTDを奪われ、更にTFPも成功し、28-34。(残り時間1:08)

続くキックオフリターンでも全くリターンできず、東大の最後の攻撃は自陣11ydから。逆転勝利するにはTDが必要だが、エンドゾーンまで89yd/残された時間は1分/時間を止めるタイムアウトは無し・・・ウォリアーズは絶体絶命のピンチ。このままウォリアーズは敗れてしまうのか?

しかし、ここから「ウォリアーズ2007の奇跡のドラマ」が始まった。
ショットガン体型からQB#8長尾が玉際に絶対の強さを持つWR#89岡山(3年)へ、31ydパス・12ydパスを連続して成功させ、敵陣45ydへ。1stダウンのQBランはノーゲイン。2ndダウンは時間を止めるためにスパイク。3rdダウンのパスは失敗。残り時間23秒/4th-10の状況で、WR#7和田(4年)への16ydパスが見事に成功。1回スパイクして時間を止め、残り時間14秒・エンドゾーンまで29ydと胃の痛くなる状況が続く。
相手がTD阻止を狙った後陣強調型のプリベント守備を敷く中で、せいぜい後2回のパスで一気にTDを狙うしか術は無し。東大自慢のOL陣がしっかりとパスプロをして守る中で、攻撃の大黒柱であるQB#8長尾が、1年間主将としてチームを牽引してきた僚友WR#7和田へアウトパターンのパスを投じる。現役選手・スタッフ・OB・サポーターの願いが込められたパスは見事な弧を描き、コントロール良くエンドゾーンへ。立大DB二人にピッタリとカバーされているWR#7和田。しかし、ボールへの飽くなき執念の勝るWR#7和田。ボールの行方を見失いそうになりながら2回・3回とアジャストしながら後ろ向きで手を伸ばし、スーパーキャッチ。(残り時間7秒)
2年次にエース級の働きを見せ、期待された昨3年次には初戦で以後の試合を棒に振る程の大怪我をし、今春は大活躍を見せるも秋は他校のマークきつくWRとして不本意な成績に甘んじてきたWR#7和田の、そして2年間ウォリアーズのオフェンスを牽引してきたQB#8長尾の、更に4連敗のどん底から這い上がってきた選手・スタッフ全員の努力が生み出した「ウォリアーズの奇跡」の瞬間であった。

しかし、この時点では未だ34-34の同点。TFPのキックが外れれば、同点のままタイブレイク戦へ突入するという緊張感・重圧の中で、#3高橋がTFPをきっちりと決めて、35-34の逆転を果たす。
立大最後のプレーをしっかりと守って、試合終了。

こうして2007ウォリアーズの最終戦は「ラスト1分の奇跡」で見事に勝利を収めた。
誰もが身震いする程の感動・感激を味わい、奇跡の逆転勝利の証人であることを誇りに思う「ウォリアーズ史上に残る勝負」であった。
今勝利によりウォリアーズの入替戦出場回避・1部残留が決定すると共に、2001年以来6年ぶりの1部リーグ3勝という好成績を挙げたシーズンであった。ここまで好チームに仕上げてきた監督・コーチ陣・スタッフ・現役選手の苦労・努力に最大限の敬意を表したい。
そして、チーム作りに苦労に苦労を重ねてきた4年生は、誇りと自信を持ってウォリアーズを巣立って欲しい。4年間お疲れさま。