対 明治大学戦

日時  9月 8日 17:15 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

●東京大学 28 ― 35 明治大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 14 7 0 28
明治大 14 7 14 0 35

Game Report

いよいよ2007年ウォリアーズの開幕戦。
1部復帰初年度だった昨季は2勝をあげながら厳しい入替戦を強いられたが、創部50周年を迎える今季は、「UPSET」を合言葉に「ウォリアーズ旋風」を巻き起こし、今シーズンの目標である「一部上位定着元年」を果たすべく、春シーズン・夏合宿を通じてチーム作りを進めてきた。
開幕戦の相手は、奇しくも昨年と同じ明治大学。一昨年はブロック優勝、昨年はブロック2位の強豪チーム。 昨季リーグ戦で一試合平均失点リーグ2位と粘り強く堅守の守備陣は11名中8名が残っている上に、課題であった得点力不足は昨年高校日本一になった日大三高から大型QBと大型RBが加入して解消を図っている。昨年は10-16で惜敗したが、今年は昨年の悔しさを胸に、必ず借りを返してリベンジを果たす。

[1Q]東大のキックオフにより試合開始。
明大1stシリーズは自陣27ydから開始。QB#16(1年、182cm80kg)、FB#31(1年、185cm95kg)、TB#33(2年、183cm85kg)と下級生大型トリオのオフセットI体型から繰り出す中央・オープンのランプレーが威力発揮。3回立て続けにFDを獲得され、僅か7プレーでゴール前18ydまで進まれる。明大のクリッピングの反則で1st-27となり、何とか3rd-8まで凌ぐも、QBスクランブルでゴール前5ydでFDを獲得され、最後はノーマルT体型から大型FB#31が押し込んで先制のTD。(12プレー/73ydドライブ)
TFPも決まり、0-7。(4:17)

リターナー#19森田(3年)の好リターンにより、東大1stシリーズはハーフライン近く自陣48ydから開始。3回のランでFDまでボール1個分足りず4th-インチとなるが、攻撃力に自信を持つ東大は試合開始早々ギャンブル。エースQB#8長尾(4年)がオプションキープで快走し、敵陣30ydでFD獲得。更にQB#8長尾のスクランブルでゴール前19ydへ。TB#31星野(2年)の6ydランの後、QB#8長尾の9ydランでゴール前4ydへ。最後はFB#23末宗(4年)が押し込んでTD。(9プレー/52ydドライブ)
#3高橋(4年)のTFPも決まり、7-7の同点。(8:12)

東大KOカバーチームの好カバーにより、明大2ndシリーズは自陣31ydから。大型トリオの繰り出す中央・オープンのランが全く止まらず、3回FDを重ねられ、僅か6プレーでゴール前9ydまで攻め込まれる。最後はTB#33のランプレーで明大は逆転のTD。(7プレー/69ydドライブ)
TFPも決まり、7-14。(10:49)

リターナー#81杵多(3年)の好リターンにより、東大2ndシリーズも自陣48ydと絶好のポジションから開始。パスキャッチしたRB#4白山(4年)の好走により、敵陣40ydでFD獲得。RB#47高見(3年)への9ydパスが決まったところで2Qへ。

[2Q]RB#4白山のランでゴール前27ydでFD獲得。3rd-7となるも、RB#4白山がオプションピッチで快走し、 ゴール前13ydへ。RB#31星野の8yd中央ラン等で3rd-1となった後、QB#8長尾がオプションキープでエンドゾーンに駆け抜けTD。(10プレー/52ydドライブ)
#3高橋のTFPも決まり、再度14-14の同点。(3:04)

ここまでの「TDを取られたら取り返す展開」を何とか打開したいウォリアーズ。自陣33ydからの明大3rdシリーズで、好ディフェンスによりオプションピッチをロスに仕留める等奮起し、4th-1に追い込み、明大はこの試合初めてのパント。乱れたスナップを何とかパントしたところを、東大ラッシュ陣がブロックし、#95八木(2年)がゴール前12ydでリカバー。

この値千金のビッグプレーを何とか逆転のTDに結び付けたいウォリアーズ。しかし、QB#8長尾のオプションキープで6yd獲得するものの、その後のパスは失敗、#4白山のオプションピッチは1ydしかゲインできず、ゴール前5ydで4th-3と追い込まれる。3点のFGは狙わず、あくまでもTDを狙ってパスプレーを選択するも、QB#8長尾はサックされ、絶好のチャンスをものにできない。

ピンチを凌いだ明大4thシリーズは自陣10ydから開始。(前半残り5分)
2回FDを獲得され自陣31ydまで進んだ後の1stプレー。ショートパスをキャッチしたWRにそのままエンドゾーンまで疾走されるという、痛恨の一発TDパスを許してしまう。(6プレー/90ydドライブ)
TFPも決められ、14-21。(前半残り3:20)

明大KOは風に乗りタッチバックとなり、東大の4thシリーズは自陣20ydから開始。
主将WR#7和田(4年)のパスで自陣39ydへ進み、ドロップバックしたQB#長尾が足を滑らせ転倒するハプニングで2nd-20となるも、明大パーソナルファールにより自陣41ydで再度FD獲得。QB#8長尾の2回連続のスクランブルでFD獲得し、東大は残り時間1分で敵陣49ydへ。WR#19森田への14ydパスが決まり敵陣35ydでFD獲得するも、QB#8長尾のキープは3yd、その後のパスは失敗。
東大は、残り時間30秒弱で、ゴールまで31yd/3rd-7と追い込まれる。明大がプリベント守備を敷いて一発TDに備える中、QB#8長尾は個人技でフリーになったWR#7和田へコントロール良いロングパスを投じ、東大は気力のTD。(11プレー/80ydドライブ)
#3高橋のTFPも決まり、前半残り時間15秒で21-21と根性の同点。

[3Q]前半同様に東大キックオフで後半開始。(最初のコイントスで東大は前半選択権。強風のため風上からのキックオフ選択)
明大に好リターンを許し、明大1stシリーズは自陣47ydから開始。1stプレーでオプションピッチを受けスクリーメージラインを抜けたTB#33が、ブロッカーを巧みに使い、長躯50ydの快走を見せ、一気にゴール前3ydへ。FB#31が中央を突いて、明大は後半開始早々再逆転のTD。TFPも決められ、21-28。(0:43)

直ぐに追いつきたい東大の1stシリーズは、リターナー#4白山の好リターンにより、自陣41ydから開始。
3rd-9に追い込まれるが、QB#8長尾のランで敵陣46ydでFD獲得。更に2回連続で3rdロングと苦しい状況が続くも、東大WR陣の能力を警戒した明大DB陣の相次ぐパスインターフェアによりFDを獲得し、ゴール前11ydへ。
2回連続のランは明大ブリッツ等により進まず3rd-12となるが、QB#8長尾が根性の10ydランを演じて4th-2まで前進。明大オフサイドにより、ゴール前11.5ydで4th-インチと胃の痛くなる状況は続く。しかし、冷静なQB#8長尾がオプションキープで自らエンドゾーンに飛び込み、東大は意地のTD。(14プレー/59ydドライブ)
#3高橋のTFPも決まり、28-28と、この試合4回目の同点。(6:35)

東大KOカバーチームの好カバーにより、明大2ndシリーズは自陣27ydから。
1回FDを獲得され自陣39ydまで進まれるも、3回のランプレーで10ydゲインさせず、4th-インチに追い込む。
しかし、ランプレーに絶対の自信を持っている明大はギャンブル。ノーマルTからの中央ダイブでFDを獲得され、東大陣44ydへ。更にミドルパスを決められ、ゴール前25ydまで攻め込まれる。2回のランを何とか3rd-5まで食い止めるが、パスでFDを取られ、ゴール前13ydへ。最後は明大主将RB#29のオープンランで明大は再逆転のTD。TFPも決められ、28-35。(11:03)

明大KOは風に乗りタッチバックとなり、東大の2ndシリーズは自陣20ydから開始。QB#8長尾のオプションピッチでFD獲得し、自陣32ydへ。

[4Q]3rd-7となるがWR#19森田への10ydパス成功。自陣45ydまで陣地回復。更に、WR#87岩崎(4年)への13ydフェイクパ成功。敵陣42ydへ。その後2回の3rdロングをQB#8長尾、RB#4白山のランで凌ぎ、ゴール前20ydへ。明大守備陣の踏ん張りの前に効果的なゲインを奪えず4th-6となり、QB#8長尾からWR#7和田のホットラインのパスも失敗し、東大は惜しくも同点のチャンスを逃す。残り時間6分。

早い時間帯にもう一度攻撃権を得て、同点に追いつきたい東大。この局面で、東大守備陣が猛奮起。自陣15ydからの明大攻撃で、中央ラン・QBキープにゲインを許さず3rd-9とし、パスも失敗させてパントに追い込み、攻守交替。

残り時間5分強、ハーフライン近くの自陣45ydで再度攻撃権を得た東大。3rd-3のピンチをQB#8長尾のキープランでギリギリFDを獲得し、敵陣44ydへ。
4th-1のピンチをQB#8長尾に集中する明大守備陣の裏をかいたRB#4白山のオプションピッチで凌ぎ、一気にゴール前23ydへ進む。(残り時間1:42)
明大守備陣の前に3回連続のパスで7ydしか獲得できず、ゴール前16ydで4th-3と最後の攻撃。東大応援団の誰もが固唾を呑んで祈る中、QB#8長尾の投じたパスは、ジャンプした明大DLの手でカットされ、この瞬間東大の反撃は潰えた。(残り時間30秒)

攻撃権を得た明大のニーダウンにより、タイムアップ。東大史上稀にみる死闘が、残念ながら28-35の惜敗で終わった瞬間であった。

あたかも「ノーガードの殴り合い」のような凄まじい激闘。気持ちが切れた方が負けという極度の緊張感の中で、キックオフ時のオフサイドを除けば1度の反則も無く、ファンブル等のミスが皆無の「気力と気迫」に満ちたゲーム。
僅差でも負けは負けなので敗因分析と課題の克服は必要だが、「試合終了時のスコアがたまたま28-35」という見方もでき、残り試合全勝する意気込みで練習を重ねれば、必ずや次節以降の大躍進に繋がることであろう。