2006/10/21-筑波大学戦

日時 10月21日 16:15 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 23―10 筑波大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 6 7 10 23
筑波大 0 3 7 0 10

Game Report

明大・慶大・日体大と上位校に3連敗の後、立大を圧倒し、今季初勝利を挙げ、 完全にチームに勢いの戻った東大。4試合の総得点(95点)・総獲得ヤード(一試合平均326ヤード)共に、 1部Aブロックで日体大に続いて2位であり、強力なランニングアタックに よるハイパーオフェンスの破壊力は試合毎に凄みを増している。
対する筑波大は初戦で立大に14-13で辛勝した後、日体大・慶大・明大に完敗 が 続いており、特に4試合で24点しか挙げていない攻撃力の不振が際立っている。
両者の戦いは2004年12月12日の雨のアミノバイタルフィールドで行われた 入替戦以来だが、15-26で完敗した東大は16年振りの2部陥落を余儀なく され、選手・スタッフ・OB全員が屈辱と絶望感に打ちひしがれた因縁の試合。今季2勝目は言うに及ばず、2部陥落の屈辱的な過去を払拭し、再生・復活 ウォリアーズの新たな歴史を刻むスタートとするべく、リベンジが始まった。

[1Q]東大キッカー#21神戸(4年)のキックで試合開始。 自陣10ydからの筑波の攻撃で1回FDを与えるも、パントに追い込み、 東大の1stシリーズは自陣35ydから開始。 ところが1stプレーで筑波の厳しいプレッシャーによりオプションピッチが乱 れ、ファンブルしたボールを筑波にリカバーされ、一瞬のうちに攻守交替。 東大陣30ydと絶好のポジションからの筑波2ndシリーズでDL#90小関 (4年)のナイスタックルもあり3rd-5に追い込むが、パスを決められ、 東大陣20ydでFDを与えてしまう。
いやなムードの中、ブリッツに入ったILB#92中野(3年)の見事なQBサックで 2nd-17に追い込み、続くランプレーでファンブルを誘い、これをDL#97 生川(3年)がリカバーし、このピンチを凌ぐ。自陣28ydからの東大2ndシリーズは、#33前田(4年)・#32吉田(3 年)・#4白山(3年)という豊富なTB陣、前節怒涛のダイブを連発したFB#39 瀬戸(4年)、有数のアスリートQBである#8長尾(3年)による多彩なラン と、 WR#19森田(2年)へのパス等でFDを3回重ねて敵陣33ydまで攻め込む。

[2Q]RB#32吉田のオプションピッチは5ydロスするも、TE#80三品へのパス や QB#8長尾のドローで4th-2とし、先制点を狙ってFGトライ。#1原藤(2年)のキックは残念ながら失敗し、筑波は自陣25ydから3rd シリーズを開始。 1stプレーで21ydパスで決められ、ハーフライン近くまで陣地を挽回される が、 ILB#52菅(4年)の見事なロスタックルもあり、4th-6とパントに追い 込む。 筑波のナイスパントにより、東大は自陣6ydから3rdシリーズ開始。
QB#8長尾・TB#4白山・FB#39瀬戸の小気味良いランプレーで2回FD を 重ね、TE#80三品への25ydパスも決まり、敵陣34ydでFD獲得。 筑波のレイトヒットの反則で敵陣19ydまで更に進み、FB#39瀬戸の怒涛の 18ydダイブでゴール前1ydとし、最後はQB#8長尾自ら持ち込んで東大は 貴重な先制TD。(9プレー/94ydのドライブ) キッカー#1原藤のPATは失敗し、6-0。(6:52)
キッカー#21神戸によるキックオフを大きく返され、筑波4thシリーズは自陣 43ydから開始。1stプレーでQBからピッチを受けたRBからWRへのスペシャルプレーにも 東大守備は慌てずに対応し、パス失敗。 本プレー中の筑波のパスインターフェアで1st-25まで後退させ、健脚QB #8佐々木の2回連続のQBスクランブルもDL#59田留(4年)の好タックル等で大きなゲインを許さず3th-17まで追い込むが、結局QB#8佐々木の 24ydドローで東大陣40ydでFDを与えてしまう。
この後、ランプレーに対してはILB#52菅やDL#69小山のロスタックルも あり 大きなゲインは許さないが、肝のところでパスを決められ、東大陣15ydまで 攻め込まれる。 しかし、ここで東大守備がよく踏ん張って4th-10に追い込み、筑波はFG トライを選択。 距離的には微妙はキックだったが、バーに直接当たってそのまま後方に落下。 筑波にラッキーな得点を許してしまい、6-3。(残り時間22秒)
K.O.R後に東大が1プレー行ったところで前半終了。

[3Q] 筑波のキックオフにより後半開始。 リターナー#32吉田のビッグリターンにより、東大1stシリーズは敵陣41y dと 絶好のポジションから開始。3回のランプレーでFDを獲得し敵陣29ydまで進んだ後の最初のプレーで、 TB#32吉田のカウンターランがそのままTDとなり、東大は後半開始早々に 貴重な追加点。(4プレー/41ydのドライブ) PAT時の東大ビロー・ザ・ウエストの反則により、15yd罰退しての再PAT と なったが、キッカー#21神戸が落ち着いて決め13-3。(2:05)
筑波K.O.Rを東大がナイスカバーし、筑波1stシリーズは自陣15ydから開 始。 筑波は2回の3rdダウンを乗り越え、ラン・パスでテンポ良く4回のFDを重ね て 東大陣24ydまで攻め込む。 東大守備もよく奮闘し4th-2に追い込むが、結局東大陣8ydでFDを与えて しまい、その後5ydラン・3ydランで筑波のタフな16プレー・85ydTD ドライブを 完結させてしまう。(9:38)
PATも決まり13-10。 わずか3点差に追い込まれ、いやなムードが漂う中で、またまたリターナ#32 吉田の超ビッグリターン炸裂。 東大K.O.Rチームの好ブロックにより一線を抜けた#32吉田は健脚に物を 言わせて、あわやTDとなるロングリターンを演じ、東大2ndシリーズは敵陣 20ydから開始。 1stプレーは1ydロスするもFB#39瀬戸のダイブで3rd-1とし、T B#33前田 のパワープレーで敵陣10ydでFD獲得。

[4Q] 筑波守備もよく踏ん張り、ゴール前2ydで4thダウンとなった東大は、FGト ライを 選択。キッカー#21神戸がきちんと決め、16-10。(0:23)
筑波K.O.Rを東大がナイスカバーし、筑波2ndシリーズは自陣20ydから開 始。 QBランで1回FDを与えるが、DL#69小山の好タックル等で3rd-4に追 い込む。 この大事な局面で東大守備が真骨頂発揮。 パスを予想して激しいプレッシャーをかけ、ディフレクトしたボールをSF#27 三浦 (4年)が反応良く見事にインターセプト。
敵陣48ydと絶好のポジションからの東大3rdシリーズは、TE#80三品へ のパスで 敵陣37ydでFDを獲得し、その後徹底的なランプレーを繰り返し、2回の3r d ダウンもFB#39瀬戸のダイブで乗り越え、最後はTB#33前田の7ydTD ラン。 東大は勝負を決める貴重なダメ押しの追加点。(9プレー/48ydのドライブ) PATもキッカー#21神戸が落ち着いて決め、23-10。(残り時間5:0 5)
自陣30ydからの筑波最終シリーズは、2回の3rdダウンと1回の4thダウ ンを 何れもQB#佐々木のドロー・スクランブルで切り抜けられ、東大陣24ydまで 攻め込まれる。(残り時間1:30)
しかし、慣れないショットガン体型でのスナップオーバーで筑波は自滅し、 3rd-22で起死回生を狙って投じたパスも、今年からOLBを担っている元S Fの #3鬼頭(4年)がセンス良く見事にインターセプトし、筑波の反撃を断ち切る。そのまま東大が3プレー行ったところで、タイムアップ。

東大は見事に2年前のリベンジを果たし、今季2勝目を連勝で飾った。 実質5回の攻撃シリーズを3TD・2FGトライ(1回失敗)に結びつけた攻撃力 と、 肝のポイントで見せた好タックル・2回のインターセプト等闘志溢れる守備力による総合力の勝利であった。 次節は今季好調の一橋大戦。 関東/国立大の覇権は絶対に渡さない。

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