2007/11/10-筑波大学戦

日時  11月10日 16:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 38 ― 12 筑波大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 14 17 7 38
筑波大 0 0 0 12 12

Game Report

開幕4連敗の悪夢から蘇り、前節で関東学院大に見事なアップセットを演じて 今季初勝利を挙げたウォリアーズ。第6戦の相手は筑波大学。
3年前の入替戦で敗戦し屈辱の2部降格を余儀なくされた相手。昨年は23-10でリベンジを果たしたが、ウォリアーズが関東学院大戦で自滅に より惜敗した直後の試合で、筑波大が一橋大に勝って3勝4敗となったが為に、入替戦出場を余儀なくさせられた因縁の相手。
今季不調でここまで5連敗中だが、今試合で負ければ入替戦出場が決まるため決死の覚悟で戦いを挑んでくる。残り2試合完全勝利して入替戦出場回避を図ると共に2001年以来の1部リーグ3勝を収めるためにも絶対に負けられない。
小雨そぼ降る冬のような寒さの中で、ウォリアーズの熱い戦いが始まった。

【1Q】東大のキックオフで試合開始。
東大カバーチームがが好カバーを見せ、筑波大1stシリーズは自陣22ydから開始。ランプレーで2回更新され東大陣43ydまで進まれるが、LB#45奥茂(4年)の好ロスタックル等もあり、何とか4th-6/パントに追い込む。

自陣3ydとポジション悪く始まった東大1stシリーズ。RB#4白山(4年)のランで2回FDを更新し、自陣26ydまで前進。しかし、この後が続かず、結局4th-6となりパント。

#8長尾(4年)の好パントにより陣地挽回し、筑波大2ndシリーズは自陣13ydから。
パス・QBスクランブルでテンポ良く2回FD更新され、自陣39ydまで前進される。3rd-インチまで凌ぐもランプレーでFD更新され、ハーフラインへ。次プレーではロングパスを通され、一気に東大陣21ydへ。

【2Q】しかし、ここで東大守備陣が奮起。2nd-8でのスイープに対して、逆サイドのDE#92中野(4年)が見事なタックルを浴びせて3rd-8。パスも失敗させて4th-8となり、筑波大はFGトライするも失敗。東大は先制TDのピンチを凌ぐ。

自陣20ydからの東大2ndシリーズ。3回の攻撃で5ydしか進まず、4th-5となりパント。
しかし、ここで筑波大ラッシャーがパンター#8長尾へ反則。(ランニング・ザ・キッカーにより5yd罰退)ラッキーなFD更新により勢いづいた東大攻撃陣。モーションしてきたWRへフェイクしたQB#8長尾の9ydラン、RB#33吉田(4年)の15ydランで2回FDを更新し、敵陣42ydへ。更にRB#32吉田やRB#4白山のオプションピッチでゴール前28ydへ。2回連続パス失敗した後の3rd-10で、QB#8長尾からのパスを好捕したWR#19森田(3年)がそのまま好走してエンドゾーンへ。東大は嬉しい先制のTD。#3高橋(4年)のTFPも決まり、7-0。(6:25)

続くキックオフでも東大の好カバーにより、筑波大3rdシリーズは自陣25ydから。QBカウンターやスイープでハーフラインまで前進を許すが、ここでも東大守備陣が奮起。3rd-6とした後のヒッチパスにLB#45奥茂が目の覚めるような素早い上がりを見せハードタックル。4th-1に追い込み、筑波大はパント。パンターに入ったQBがパスを投じるスペシャルプレーに出るも、東大守備陣は完全に読み切ってロスさせ、攻守交替。

敵陣47ydで攻撃権を手にした東大3rdシリーズ。QB#8長尾の15ydキープ、FB#23末宗(4年)の12ydダイブでゴール前20ydへ。(残り時間2分20秒)
OLのフォルススタートで5yd罰退するも、QB#8長尾の9ydドローで何とか3rd-4。更にQB#8長尾がオープンを走ってゴール前9ydでFD更新。最後はTE#9三品(4年)への5ydパスが決まり、貴重な2本目のTD。#3高橋のTFPも決まり、14-0。(残り時間46秒)

筑波大4thシリーズのパス攻撃にはFDを与えずに前半終了。

【3Q】筑波大のキックオフで後半開始。
東大1stシリーズは自陣36ydから。QB#8長尾の13ydオプションキープ、FB#23末宗の11ydダイブで敵陣40ydへ。更にQB#8長尾の15ydスクランブルでゴール前20ydへ。3回のランプレーでFDまで1yd足りず、4th-1となるが、ここは手堅くFGトライ。これを#3高橋が見事に決めて、17-0と筑波大を突き放す。(4:05)

続くキックオフでの#19森田の好タックルにより、筑波大1stシリーズは自陣18ydから。ショートパスを通された後のDBのタックルミスにより筑波大WRにサイドライン際を疾走され、東大陣38ydまで侵攻される。東大DBを抜いたWRがあわやTDパスキャッチと冷や汗をかいたが、何とか4th-2まで追込み、ギャンブルのブラストランもギリギリで食い止め、攻守交替。

東大2ndシリーズは自陣39ydから。1stプレーでQB#8長尾がオプションの動きからリバースしてきたTE#9三品へピッチするスペシャルプレー。TE#9三品がブロッカーに守られ逆サイドを好走し、敵陣33ydへとロングゲイン。FB#23末宗の好走あるも、OLのホールディングの反則で取り消し。結局このチャンスを活かすことができず、4th-13となりパント。

#8長尾のコントロール良いパントで筑波大2ndシリーズは自陣5ydから開始。1回FD更新されるも、東大守備陣が良く守り、4th-2/パントに追込む。

ここで#19森田が素早いラッシュを見せて、筑波大パントを見事に正面からブロック。ブロックした#19森田自身が押さえて、そのままエンドゾーンへ。東大はビッグプレーにより、駄目押しの追加点。 #3高橋のTFPも決まり、24-0。(11:04)

東大の好キックオフカバーにより、筑波大3rdシリーズは自陣19ydから。パスで1回FDを更新され自陣31ydまで進まれる、更にスイープでロングゲインを許すが、東大守備陣のハードタックルで筑波大RBがボールをファンブル。これを東大が押さえて攻守交替。

ピンチの後にチャンスあり。敵陣49ydからの東大3rdシリーズの1stプレーでビッグプレー炸裂。QB#8長尾がオプションキープの動きからドロップバックし、思い切って投じたロングパスがWR#89岡山(3年)にどんぴしゃりのタイミングで見事にヒット。投げも投げたり/取りも取ったりの鮮やかな49ydTDパスであった。#3高橋のTFPも決まり、31-0。(11:42)

【4Q】筑波大4thシリーズは自陣20ydから。この試合再三気迫溢れるプレーを見せるLB#45奥茂の好タックルもあり、1回のFD更新も許さずにパントに追込む。

筑波大パントが全く飛ばず、東大4thシリーズは敵陣34ydと絶好のポジションから。
1stプレーはQB#8長尾のオプションキープ。一線を抜けたQB#8長尾は、あわやTDとなる見事な32ydランを見せて、ゴール前2ydへ。最後はRB#31星野(2年)が果敢に飛び込んでTD。#3高橋のTFPも危なげなく決まって38-0。(1:39)

この日好調の東大キックオフカバーチームは今回も好カバーを見せ、筑波大5thシリーズは自陣25ydから。しかし、若手・控え選手を登場させた東大守備陣はリバース・スクリーンパス・リバースとテンポ良く前進され、僅か7プレーで東大陣32ydまで侵攻される。更にDBを抜いたWRにロングパスをキャッチされ、この試合初めてのTDを許す。TFPは失敗し、38-6。(4:03)

自陣39ydからの東大5thシリーズは今季初めてQB#14有井(3年)が指揮。自らの25ydオプションキープで敵陣38ydでFD更新。更にWR#88吉田(3年)への15ydパスも決めてゴール前23ydへ。FB#23末宗のダイブで2nd-5と確実に前進するも、またもやOLのホールディングで10yd罰退。WR#7和田(4年)への14ydパス成功で何とかFD更新を狙うも、10yd罰退が尾を引き、結局4th-4となり、FGトライ。FGは惜しくも失敗し、攻守交替。

自陣20ydからの筑波大6thシリーズは2回4thダウンギャンブルを成功され、ハーフラインへ。30ydロングパスを簡単に決められ、更に20ydスクリーンパスであっさり2本目のTDを許す。TFPは失敗し、38-12。(残り時間1:16)

再度の攻撃権獲得を狙った筑波大オンサイドキックを#19森田が押さえ、敵陣47ydからの東大6thシリーズは今季初めてQB#15名井(2年)が指揮。WR#89岡山への5ydパスを落ち着いて成功させ、更にRB#32吉田がオプションピッチで好走を見せ、ゴール前24ydでFD更新。ショットガンからのパスを連発するも不成功に終わり、残り時間29秒で攻守交替。

自陣24ydからの筑波大最後の攻撃に前進を許さず、ここで試合終了。

前節の関東学院大戦で調子を上げてきたディフェンスが今試合もゲインは許すがエンドゾーンを死守。一方でラン・パス共にバランス良く充実したオフェンスが好調と、攻守バランス良く筑波大を圧倒。見事な2連勝を飾った瞬間であった。
次節は最終戦。入替戦回避を賭け、2001年以来の1部リーグ3勝を賭けて、立教大との最後の勝負に挑む。この1年間の努力の全てをぶつけ、挑戦者の気持ちで伸び伸びとフットボールを楽しんで欲しい。

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