2009/11/8-東海大学戦

日時  11月 8日 10:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 24 ― 19 東海大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 7 7 10 0 24
東海大 7 6 6 0 19

Game Report

横国大・一橋大に連破し、今季3勝3敗のウォリアーズ。
2001年以来のシーズン勝ち越しがかかった大事な最終戦の相手は東海大。
ウォリアーズの全てをぶつけ、チーム一丸となって必ず勝利する。

【1Q】東大のキックオフで試合開始。
東海大の1stシリーズは自陣32ydから。
3rd-1のパスを通され、東大陣45ydへ。更にスクリーンで東大陣31ydへ進まれた後、オプションピッチから独走TDを許し、試合開始2分足らずで0-7と先制を許す。(1:58)

自陣31ydからの東大1stシリーズ。
先発QBは#9高木(2年)。
1stプレーのピッチミスでロスし2nd-14となるも、QB#9高木がキープから好走し、敵陣49ydへ。しかし、3回のランでFD獲得できず4nd-3/パント。

#89三上(2年)の好パントにより自陣6ydからの東海大2ndシリーズ。
この攻撃を押さえて次の攻撃を好ポジションから開始したい東大。スイープを2ydに留め、ダイブもDL#70加藤(3年)の好タックルで僅か2ydに抑え、更にパスはSF#12八尾(4年)がナイスカット。
東海大はあえなく1-2-3パント。

東大2ndシリーズは自陣48ydと好位置から。
エースRB#33土井田(4年)がドローで第一線を抜け、サイドライン際を独走。あわやTDという激走で一気にゴール前7ydへ。
このチャンスをQB#9高木が一発で決め、オプションキープでTD。
#88松岡(4年)のTFPも決まり、7-7の同点。(7:03)

東海大のキックオフリターンではリバースを仕掛けてくるも、東大カバーチームは慌てることなく好カバーし、東海大3rdシリーズは自陣8ydから。
スイープ、ショートパスで2回連続FDを献上し、自陣33ydへ。3rd-1まで追い込むもダイブでFDを獲られ、ハーフラインへ。
しかし、ここで東大守備陣が粘る。LB#1徳田(2年)のもう一歩でインターセプトとなる好カバーもあり、2回連続でパス失敗。更に3rd-10のパスもアウトオブバウンズでのキャッチでNG。
結局4th-10/パントに追い込む。

東海大パントは絶妙のバウンドとなり、東大3rdシリーズは自陣2ydと苦しい位置から開始。
3回連続のランで10yd進まず、4th-3/1-2-3パントと、あっさり攻撃権を手放してしまう。

【2Q】しかも、パントの飛距離が伸びず、東海大4thシリーズは東大陣36ydから開始。何とかここは止めたいところ。
オプションピッチは好守備で3ydロスさせるも、パス成功により3rd-1。中央ランでFD獲得され、ゴール前21ydへ。 オプションピッチは3yd、パスは激しいラッシュで投げ捨て、スイープも好守備で2ydに留め、4th-5に追い込む。東海大はFGトライ。FG成功により、7-10と逆転を許す。(3:12)
しかし、このピンチをFGに留めた東大守備陣の健闘は見事。

自陣27ydからの東大4thシリーズ。
ランは効果的なゲインできず、パスも失敗、しかもフォルススタートの反則もあり、4th-20/1-2-3パントと、2シリーズ連続でFD獲得できず。

東海大5thシリーズは自陣40ydから。
不調が続く攻撃陣のためにも何とか踏ん張りたい東大守備陣。・・・期待に応えて、ダイブは3yd、フリーフリッカーにも慌てず対応してパスを投げさせず、更にスクリーンはラッシュしたDL#70加藤が反応良く手を伸ばしてパスカットさせ、4th-7/1-2-3パント。

東大5thシリーズは自陣11ydから。
前半残り時間5分強、このあたりで守備陣の奮闘に応えたい攻撃陣。RB#33土井田の17ydオプションピッチ、FB#31星野(4年)の13ydダイブが炸裂し、自陣43ydへ。
フォルススタートで5yd罰退となるも、QB#9高木が相手守備陣の密集の中をスクランブルし、個人技で一気にゴール前11ydへ。
最後もQB#9高木自らドローで好走し、逆転のTD。#88松岡のTFPも決まり、14-10。(残り時間2:21)

東海大6thシリーズは自陣36ydから。
パスでFD献上し、東大陣43ydへ侵攻。更にドローでロングゲインされ、ゴール前22ydへ。ショートパスで7ydゲインされ、2nd-3/ゴール前15yd。
テンポ良く攻撃されてきた流れを断ち切るべく、ここで東大はタイムアウト。タイムアウトが奏功し、ブリッツに入ったLB#45山田(2年)がQBサック。しかも、東海大はインテンショナルグランディングの反則。
3rd-9のパスは失敗し、4th-9/残り時間30秒で東海大はFGトライ。FGは成功し、14-13と1点差。(残り時間28秒)

#33土井田の好リターンで敵陣48ydからの東大最後の攻撃。
残り時間4秒でQB#9高木がオプションキープでゴール前10yd付近まで進むも、残念ながら前半終了。

【3Q】東海大のキックオフで後半開始。
今回も#33土井田が見事な走りでビッグリターンを演じ、東大1stシリーズは敵陣38ydからと絶好のポジションから開始。
2nd-10のオプションキープはロスするも、東海大のフェイスマスクの反則で15yd前進/FD獲得。3rd-7となるも、RB#31星野が切れ味鋭いスピードあるドローでゴール前2ydへ。
東大は相手を突き放す絶好のチャンス。しかし、・・・この2ydが今日は果てしなく遠い。
オプションキープ・ダイブ・オプションキープと3回のランを繰り出すも、結局1ydしか前進できず、4th-1/ゴール前1ydとなり、東大は手堅くFGトライ。#88松岡がFGをしっかりと決めて17-13。(4:40)

東海大1stシリーズは自陣39ydから。
パスで一気に東大陣31ydに進まれ、更にドローからオープンを独走されて僅か4プレーでゴール前1ydへ。
最後はノーマルTから真ん中を突かれて再逆転のTD。TFPはスナップミスで失敗し、17-19と2点差。(6:33)

続く東大キックオフリターンでは東海大のレイトヒットの反則もあり、東大2ndシリーズは敵陣41ydと好ポジションから。
この日初めてのパスがTE#87杉山(4年)に決まり、ゴール前23ydへ。
RB#33土井田のオプションピッチが7ydゲインするも、オプションキープはノーゲイン、ドローは6ydロスとなり、4th-9/FGトライ。残念ながら39ydFGは失敗し、攻守交替。

一進一退のじりじりとした展開の中での東海大2ndシリーズは自陣22ydから。
パス失敗の後のパワープレーでLB#1徳田が好タックルし、3rd-9。
ここで東大守備陣の嬉しいビッグプレー炸裂。ラッシュしたDL#55松永(3年)がQBサックし、QBがファンブルしたボールをLB#52柴田(4年)がゴール前14ydでリカバー。

守備陣に貰った絶好のチャンスを必ず活かしたい東大攻撃陣。
しかし、QBキープ・ダイブは全くゲインできず、3rd-10。ゴール前の手詰まり感が続き、重苦しい雰囲気。 しかし、QB#9高木が個人技でオープンを駆け抜けて嬉しい嬉しい再逆転のTD。#88松岡のTFPも決まり、24-19。(11:58)

【4Q】勢いづいた東大は続くキックオフで#31星野が鮮やかな一撃必殺タックル。
東海大3rdシリーズは自陣30ydから。
パス主体に2回FDを獲得され、東大陣40ydまで侵攻を許し、緊張感は続く。しかし、今度も東大守備陣がこのピンチを救う。
中央のランにはSF#12八尾が素早い上がりを見せて1ydロス。更に、ラッシュしたDL#39高橋(4年)がQBサックし、QBがファンブルしたボールをLB#70加藤がリカバーし、攻守交替。

敵陣48ydで後半4回目の攻撃権を手にした東大。
3rd-7となるも、QB#9高木がドローから豪走し、ゴール前30ydへ。しかし、オプションキープは6ydロス、ドローは1yd、オプションピッチは8ydと3回のランで10ydゲインできず、4th-7/FGトライ。
残念ながら44ydFGは失敗し、攻守交替。

残り時間5分弱。TD1本で逆転されてしまう僅差の攻防は続く。
東海大4thシリーズは自陣27ydから。
今回も東大守備陣が粘る。LB#20小河(2年)のパスカットもあり、1回もFDを更新されずに4th-13/パント。

自陣46ydからの東大5thシリーズ。
2nd-15となるも、QB#9高木がドローフェイクからブーツレッグでTE#87杉山へパス。好パス/好キャッチで見事に成功し、敵陣41ydでFD獲得。
しかし、オプションキープは1ydロス、RB#33土井田がドローで10ydゲインしたが3rd-1。
タイムアウトを取った後のQBキープもノーゲイン。残り時間2分強・敵陣32yd・4th-1。もう1回FD獲得すれば勝利が確定する場面。
パントではなくギャンブル選択。しかし、残念ながらドローは3ydロスし、攻守交替。

残り時間2分で最後の攻撃権を手にした東海大。
DL#70加藤が厳しいプレッシャーをかけて、SF#25高森(3年)が好パスカット。更にLB#20小河も好プレーリードでパスカットし、4th-10。
しかし、東海大に執念のミドルパスを通され、東大陣47ydまで侵攻を許してしまう。続くスクリーンパスの時に東大に痛恨のレイトヒットの反則あり、15ys罰退。これにより、残り時間1分半で東海大はゴール前27ydへ。 更にパスを通されて、残り時間1分・ゴール前14ydでFD献上。
パス失敗の後ドローで5ydゲインされ、ゴール前9yd/3rd-5。TDを取れば東海大の逆転、TDを阻止すれば東大の勝利。
胃の痛くなる攻防は続くが、勝利への執念に勝る東大は2回連続でパスを失敗させ、残り時間50秒で東海大の攻撃を断ち切り、攻守交替。

最後はこの日出場機会の無かった4年生QB#15名井が、4年間の苦労を噛みしめるように静かにニーダウン。
東大応援席のカウントダウンの中で試合終了。歓喜の嵐の中で東大は今季4勝目を挙げた。
2001年以来の勝ち越しとブロック4位という好成績を収めた瞬間であった。

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