2012/11/11-日本体育大学戦

日時  11月11日 13:45 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

●東京大学 21 ― 42 日本体育大学◯

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 3 9 9 0 21
日体大 7 14 7 14 42

Game Report

前半戦を何とか3勝1敗で折り返してブロック優勝争いに踏み止まり、1年間の全てを賭けて強豪明大に挑むも無念の完敗を喫したウォリアーズ。
そして上も下も無い中で王者日大に挑み、ウォリアーズ魂を随所に発揮して猛追するも無念の惜敗を喫したウォリアーズ。
2012ウォリアーズの真価を見せる最後のチャンスとして、4年生にとっては4年間の集大成となるラストゲームとして、何としても最後に勝ち、4年連続の勝ち越しを果たして、2012ウォリアーズを締めくくって欲しい。 肌寒い曇天の聖地アミノバイタルで2012戦士達の最後の戦いが始まった。

【1Q】日体大のキックオフで試合開始。東大1stシリーズは自陣19ydから。
先発QBは日大戦に続いて#16山田一樹(3年)。1stプレーは関東屈指のランナー/主将RB#33大津(4年)のラン。HOを受けたRB#33大津は中央を抜けるとサイドライン際を独走。何と一気に敵陣31ydまで50ydのロングゲイン。
更にRB#33大津がジェットスイープフェイクのOPピッチで8yd獲得。続くプレーもRB#33大津がOPピッチで3ydゲインし、ゴール前20ydでFD獲得。
QBランは6ydロスし2nd-16となるも、続くプレーでQB#16山田がドローで大きくゲイン。一気にゴール前6ydへ。絶好の先制TDのチャンス。
RB#33大津の中央ランで2yd、QB#16山田のOPキープで3ydゲイン。3rd-1/ゴール前1yd。しかし、・・・QB#16山田のOPキープは日体大フロント陣に止められTDならず、4th-1。
東大はTDを諦め、手堅くFGトライ。スナップが乱れるも#18赤澤(4年)がきっちりと18ydFGを成功させ3-0と先制。(5:00)

キックオフで#32藤田(3年)と#19久世(4年)が激しい突っ込み。
日体大1stシリーズは自陣36ydから。
1stプレーのショートパス&RACでFD献上/自陣47ydへ。ジェットスイープはDL#54角田(4年)とLB#47清水(2年)の好守備でノーゲイン。ダイブはフロント陣の集まり良く僅か3ydに留め、3rd-7。
しかし、ロールアウトからのパスを通され、東大陣37ydでFD。今度も中央ランはDL・LB陣が踏ん張り3ydに仕留め、ヒッチパスにはSF#25相澤(4年)が猛然と突っ込んで僅か2ydゲイン/3rd-5に追い込む。しかし、OPピッチで一発TDを奪われ、3-7と逆転を許してしまう。(8:36)

大きくキックオフリターンできず、東大2ndシリーズは自陣21ydから。
FB#4長谷川(4年)の4ydダイブで2nd-6とするも、続くプレーでホールディングの反則/2nd-16。QB#16山田の5ydOPキープで3rd-11とした後、FB#4長谷川がダイブで10ydの好走。しかし、FDに一歩届かず、4th-1/123パント。

日体大2ndシリーズは自陣38ydから。
9ydフェイクパス成功で2nd-1。ロングゲインを狙ってきたスイープを良く止めるも残念ながらFD献上/自陣49yd。LB#44倉鍵(4年)が好リアクションでパスカットしたところで1Q終了。

【2Q】2nd-10で繰り出されたのはリバース。東大ディフェンダーが皆釣られてしまう中でLB#20渡部翔太(3年)が必死にカムバック。何とか8ydゲインに留め、3rd-2に追い込む。
しかし、パワープレーで一線を突破され、そのままエンドゾーンまで独走を許してしまう。痛恨の2本目のTDを奪われ、これで3-14。(0:53)

続くキックオフリターン。#33大津が東大ゴール前から日体大ゴール前20yd付近まで超ビッグリターン。 ・・・しかし、無情にもリターン開始地点付近にイエローフラッグ。東大の反則(背後からのブロック)との判定。結局東大3rdシリーズは自陣9ydから。
1stプレーでWR#19久世へのパスが見事にヒットし、自陣20ydでFD獲得。
しかし、この後が続かない。2本連続でパス失敗、OPピッチも僅か2yd。4th-8/パントとなり、今回も攻撃権を手放してしまう。

#18赤澤が少しでも陣地挽回すべく、右へ廻り込んで「転がるパント」を蹴り出す。見事に陣地挽回し、日体大3rdシリーズは自陣23ydから。
2シリーズ連続でTDを許してきた東大ディフェンス陣、今度こそ止めてくれ!
パワーランでいきなり16ydゲイン/自陣39ydまで進まれるも、その後粘りに粘る。まずはDL#63鈴木(3年)の豪快なQBサックで5ydロス。あわやロングゲインとなりかけたパワーランはLB#20渡部翔太が辛うじてタックル。これで3rd-8。
QBスクランブルもギリギリFDを許さず、4th-1。
しかし、ランプレーに絶対の自信を持つ日体大はギャンブル。
・・・惜しくも中央ランでFDを許してしまい、東大陣48ydへ。パワーランはLB#44倉鍵が良く手を引掛けて止め、2nd-7。ジェットスイープはスピード豊かなLB#20渡部翔太の好守備により2ydロス。3rd-9まで追い込むも、ミドルパス成功を許してしまい、ゴール前23ydへ。最後はパワーランからタックルを振り切られ、3本目のTD。3-21と点差が開いてしまう。(7:01)

続くキックオフリターン。先程の幻のビッグリターンの悔しさを胸に、#33大津が密集したタックラー陣の間を突破。東大4thシリーズは自陣45ydと好位置から開始。今シリーズこそTDを奪って点差を縮めて欲しい。 しかし・・・中央ランは1yd、OPフェイクパスは惜しくも失敗、続くパスプレーではQBサック。結局4th-8/123パント。

#18赤澤のパントは滞空時間も距離も長い見事なパント。
日体大4thシリーズは自陣ゴール前5ydから。
中央ランはLB#47清水の好守備で僅か1yd、パワーランにもギリギリFDを許さず3rd-1。ロングパスも失敗し、4th-1/123パント。日体大オフェンスを初めてパントに追い込む。
そして、ここで嬉しいビッグプレー炸裂。
ラッシュした#19久世が値千金のパントブロック。ボールがエンドゾーン外に出てしまったため、TDではなくSF。2点が追加され、これで5-21。(残り2:07)

続くキックオフでは今回も#33大津が好リターン。東大最後の攻撃は自陣48ydと絶好の位置から。
前半残り時間2分。TDを奪い点差を縮めて後半に臨みたいところ。しかし、・・・今回もオフェンスは悪戦苦闘。 まずは恒例のフォルススタートで5yd罰退/1st-15。日体大フロント陣のラッシュ厳しく、QBスクランブル・QBサックを強いられ、3rd-12と追い込まれる。
しかし低めの難しいパスにWR#80上宮(3年)が執念の28ydダイビングキャッチ。ゴール前26ydへ。
QBサックを食らった後のプレー。RB#33大津がOPピッチから好走し、ゴール前14ydへ。最後はQB#16山田がドローでそのままエンドゾーンへ。待ちに待った初TD。#18赤澤のTFPも勿論成功し、12-21と9点差に詰め寄る。(残り時間41秒)

最後に日体大が2プレー行ったところで前半終了。

【3Q】予報通り雨がぱらつき始めた中、東大キックオフで後半開始。#19久世が激しい突っ込みを魅せ、日体大1stシリーズは自陣21ydから。
前半最後にようやく東大に傾いたモメンタムを活かすも殺すも最初のディフェンスが大事!
しかし、・・・日体大オフェンスが止まらない。スイープで自陣35ydまで進まれ、3rd-6まで粘るも超ファインプレーのパスキャッチ/自陣47ydへ。更にスイープで22ydゲインを許し、東大陣31ydへ。5ydパワーランの後、再三ゲインされたスイープをフェイクしたパスをコールされ、パス成功/TD。後半開始早々12-28。(2:53)

東大1stシリーズは自陣28ydから。
RB#33大津が中央ランで好走/自陣39ydへ。しかし、この後が続かない。雨に濡れた人工芝に足が滑るハプニング続出で4th-5/パント。

今度も#18赤澤の見事なパントにより、日体大2ndシリーズは自陣ゴール前6ydから。
中央ランをDL#92青木(4年)がナイスタックルで2ydに仕留めた後のプレー。日体大にOPピッチミス。CB#87柳澤翔平(3年)がエンドゾーン内でロスタックルを決めてSF。
2点が追加され、14-28。(7:03)

続く東大2ndシリーズは自陣40ydから。
1stプレーはとっておきのスペシャルプレー。QB#16山田からHOを受けたWR#15高木勇海(4年)のロングパス。 今春までQBを務めていた#15勇海の見事なパスだったが、惜しくも失敗。しかし、日体大ラフィングザパッサーの反則で15yd獲得/敵陣45ydでFD。
更にWR#7今井(4年)へのサイドラインパス成功で敵陣34ydへ。RB#33大津の8ydOPピッチで2nd-2。ここでコールされたのはFB#28築山(3年)のダイブ。
公式戦初キャリーのFB#28築山。一線を抜けると何と一気にゴール前2ydまで進む24ydビッグラン。さあ、TDのチャンス。
1stプレーのフェイクパスでタックルを受けたQBファンブルで大きくロス。迎えた2nd-10。最後は頼れる主将RB#33大津がOPピッチから快走。そのままエンドゾーンへ飛び込んでTD!
スナップが低く一瞬ヒヤッとする中で#18赤澤がTFPを決め、21-28。(10:26)

どんどん雨脚が強くなる中、追撃態勢の東大はナイスキックオフカバー。日体大3rdシリーズは自陣22ydから。
日体大ホールディングの反則で1st-20。ドローは4yd、パスも失敗で3rd-16まで追い込むも、QBドローでFD献上/自陣33yd。9ydスイープで自陣42ydまで進まれたところで、いよいよ最終4Qへ。

【4Q】パワーランでFDを許し、自陣49ydへ。
続くスイープにはCB#3植谷(3年)が鮮やかな2ydロスタックル。日体大フォルススタートの反則で2nd-17。パス成功を許すも何とか3rd-8。ここは絶対に止めて欲しい!
・・・期待に応えてディレーでブリッツしたLB#11玉田(3年)が鮮やかなQBサック。4th-15/パントに追い込む。

リターナー#80上宮が積極果敢な12yd好パントリターン。東大3rdシリーズは自陣14ydから。
RB#33大津が2回連続で中央を突いてFD獲得/自陣34ydへ。日体大パーソナルファウルの反則で15yd獲得/敵陣49ydでFD。さあ、このシリーズで同点TDを奪い、試合を振り出しに戻したい。
しかし、・・・3rd-6で痛恨のOPピッチミス。ファンブルしたボールを日体大にリカバーされ、同点のチャンスは潰えてしまう。

東大陣49ydで攻撃権を手にした日体大4thシリーズ。何と、1stプレーの中央ランが49yd独走TDになってしまい、残り時間6分で21-35と2本差。

自陣20ydから4thシリーズを開始した東大・・・・しかし、勝利の女神は二度と微笑まない。
フェイクパス失敗、OPキープはノーゲイン、ジェットスイープは2ydロス。FDを取ることすらできず、4th-12/123パント。

日体大5thシリーズは東大陣47ydから。
スイープに対してLB#11玉田が見事な7ydロスタックル。更にDL#92青木の8ydQBサックが続き、次のパスも失敗で4th-25/123パント。東大ディフェンス陣の闘志は衰えない。

残り時間2分半で2TD差。早めにTDを奪い、オンサイドキック成功・2本目のTD・・・これを最後まで信じたい。 しかし・・・。
QBスクランブルで2nd-3となった後のプレー。サイドライン系のパスを完全に読んだ日体大CBが飛び込んでインターセプト。この瞬間、ウォリアーズの勝利は100%絶たれた。

自陣46ydで最後の攻撃権を手にした日体大。
3回のランでFDを獲得し、残り時間12秒/東大陣42ydで迎えたプレー。中央ランで一線を突破し、そのままエンドゾーンへ。まさにダメ押しのTDにより21-42。(残り3秒)

最後に東大がキックオフリターンをしたところで試合終了。最終スコア21-42で日体大に敗れ、3勝4敗/5位の成績でシーズンを終えた瞬間であった。

目標どおりの結果を得られなかった悔しさ、最終戦を白星で飾れなかった無念さ、4年生の気持ちを考えると言葉も無い。 しかし、春のどん底状態からここまでチーム力を高めてきた全ての4年生の功績は消えるものではない。
OBとして、君達のファンとして、その頑張りに心からの感謝と敬意の気持ちを表したい。ウォリアーズで過ごした4年間に誇りと自信を持って胸を張って巣立って欲しい。君達の人生に幸多かれと心から祈る。
本当にお疲れさま・・・。

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