2015/11/28-一橋大学戦

日時 11月 28日 13:45 Kick Off
場所 アミノバイタルフィールド
○東京大学  27―0  一橋大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 0 7 20 27
一橋大 0 0 0 0 0

Game Report

いよいよ2015ウォリアーズの最終戦。
TOP8昇格の目標が絶たれ、ここまで3勝3敗のウォリアーズ。
晴天のアミノバイタルで迎える相手は2勝4敗の一橋大。
入替戦回避を果たすことは勿論、悔い無きウォリアーズのフットボール、
今季ベストゲームをした上でシーズンを締め括りたい。
2015ウォリアーズの全てを出し尽くし、有終の美を飾る!

【1Q】東大キックオフで試合開始。
前節同様に中央突破され、キッカー#96鈴木(4年)が辛うじてタックル。
一橋大1stシリーズはポジション良く自陣37ydから。
パワープレーとQBキープでFDを許しハーフラインへ。
QBカウンターはILB#48渡辺(3年)の好タックルで1yd/2nd-9。
8ydフェイクパス成功/3rd-1まで耐えるもパワープレーでFD献上。
東大陣38ydへ。
しかし、一橋大の侵攻はここまで。
中央ランを3ydに仕留めた後のプレー。
OLB#41宮崎諒(3年)・ILB#44勝(2年)が見事にQBサック。
大きくロスさせ、3rd-14。
スクリーンも8ydに留め、4th-6。
一橋大はギャンブル選択するも、ロングパス失敗。

自陣34ydからの東大1stシリーズ。
先発QBは#12大槻(4年)。
いきなりスナップが乱れ、自らリカバーするので精一杯/1ydロス。
しかし、RB#33宮山(3年)がアイソレーションで好走/ハーフラインへ。
OPキープはノーゲイン、RB#21関野(3年)のOPピッチで6ydゲイン。
3rd-4となるも、#12大槻自らQBドローで14ydナイスラン。
敵陣ゴール前30ydへ。
しかし、ここで手詰まり。
3回連続のパス失敗で4th-10/パント。

パンターは、関東NO.1パンターの#88寒竹(4年)。
鍛え上げた逞しい下肢から豪快なパントを蹴り続けた陣地挽回の救世主。
一橋大ゴール前からの攻撃を強いるコントロールパントを蹴り出す。
しかし、カバーマンのタイミングが少し合わず、惜しくもタッチバック。
一橋大2ndシリーズは自陣20ydから。
中央ランはILB#48渡辺・DL#90杉野(4年)の好タックルでノーゲイン。
次プレーはモーションしてきたWRへのOPピッチ。
しかし、CB#29堀江(4年)がピッチされた瞬間、足元への必殺タックル。
ウォリアーズの誇るアスリートCB#29堀江の真骨頂のファインプレー。
見事にノーゲインに抑え、3rd-10に追い詰める。
QBのロールアウトランはOLB#41宮崎・ILB#48渡辺が確実に対応。
見事4th-4/123パントに仕留め、攻守交代。

東大2ndシリーズは自陣25ydから。
RB#33宮山がスクリーンで6ydゲインしたところで早くも1Q終了。

【2Q】中央ランが3ydしかゲインできず、3rd-1。
しかし、QB#12大槻がOPキープからオープンを15yd快走。
自陣49ydでFD更新。
更にRB#33宮山が13ydドローの好走も見せるも、イエローフラッグ。
勿体ない反則(ホールディング)により10yd罰退/1st-20。
RB#33宮山がパワープレーで8yd好走/2nd-12。
更にQB#15古屋(4年)からTE#81岸本(3年)へのフェイクパス成功。
5ydゲインして3rd-7。
次プレーが前半の山場のプレー。
残念ながらOPピッチは2ydロス。
結局、4th-9/パントとなり、東大は攻撃権放棄。

#88寒竹は今回も安定感あるナイスパント。
一橋大反則もあり、自陣ゴール前8ydからの一橋大3rdシリーズ。
今シリーズもベストメンバーのDL陣・LB陣の奮闘でFD更新を許さず。
4年DL4人衆(#88寒竹・#90杉野・#92原田・#95神田)お見事!
4th-インチ/123パントに仕留める。

前半残り時間6分。
ディフェンス陣の頑張りに応え、そろそろ得点を挙げたいオフェンス陣。
東大3rdシリーズは敵陣48ydと絶好のポジションから開始。
2nd-10からRB#33宮山が2nd・3rdエフォートの気迫ランで8yd。
RB#28宮崎航平(4年)のカウンターダイブでFD/敵陣37ydへ。
しかし、ここから進めない。
3rd-9となり、ドローフェイクパスはインターセプトを喫してしまう。

残り時間3分半、自陣10ydからの一橋大4thシリーズ。
2回連続でFD更新すら許さなかった鉄壁の東大ディフェンス陣。
先ずはOPピッチをILB#44勝・DL#90杉野の活躍で1ydロス。
春の大怪我で秋シーズンが危ぶまれていた#90杉野。
苦しいリハビリを経て驚異的回復を遂げ、見事に復帰。
最終戦で本来のベストパフォーマンスができて本当に良かった。
これで2nd-11とするも、スクランブルで10ydゲインを許して3rd-1。
しかし、OPピッチに絶対的守護神SF#2村本(3年)が素早い上がり。
ハードタックルをかまして1ydロスに仕留め、4th-2。
今回も見事に123パントに仕留める。

残り時間1分半。
東大最後の攻撃は自陣34ydから。
しかし、1stプレーのパスは危うくインターセプト。
WR#7藤原(3年)がスクリーンで6yd進むも、OPピッチは1ydロス。
結局4th-5/123パントとなってしまう。

最後に一橋大がニーダウンで時間を潰して前半終了。

完璧に抑えているディフェンス陣。
未だ覚醒していないオフェンス陣。
全ては後半勝負。
残り1時間に1年間の努力・成長の全てをぶつけて必ず勝つ!

【3Q】一橋大キックオフで後半開始。
一橋大のナイスカバーにより、東大1stシリーズは自陣20ydから。
先ずはQB#15古屋がOPキープで4ydゲイン。
次いでRB#33宮山が中央を突き7ydゲイン/自陣31ydでFD更新。
RB#28宮崎航平がスクリーンでサイドライン際を21yd快走。
一気に敵陣48ydへ。
RB#33宮山が中央突破し、タックラーを振りほどく力走。
敵陣ゴール前34ydへ。
更にRB#33宮山がアイソレーションで8yd好走。
これで2nd-2/ゴール前26yd。
ここでビッグプレー炸裂!
RB#28宮崎航平がカウンターで24yd爆走/一気にゴール前2ydへ。
この日大活躍のRB#28宮崎航平のスピード溢れる見事なラン。
さあ、待望の先制TDのチャンス。
このチャンスに、RB#28宮崎航平がパワーランでエンドゾーンへ。
重苦しい膠着状態を破る待望のTD!
#18佐藤亮(4年)のTFPも決まり、7-0と先制。(3:27)

続くキックオフでは#20金本(4年)が気迫溢れるナイスカバー。
一橋大1stシリーズは自陣30ydから。
ロングパス失敗の後のQBキープはDL#92原田(4年)がナイス守備。
3rd-7とするもショートパス成功を許し、FD献上/自陣42ydへ。
しかし、鉄壁のディフェンス陣はこれ以上FD更新を許さない。
ダブルリバースからのTD狙いのパスは失敗。
スペシャルプレーにも動じず冷静に対応したSF#2村本の好カバー。
中央ランで8ydゲインされるも、続くパス失敗。
見事に4th-2/パントに追い込み、攻守交代。

自陣5ydからの東大2ndシリーズ。
RB#28宮崎の3回連続の中央ランでゴール前脱出・自陣17ydでFD。
OL5人衆(4年LT#71丸岡・C#61林・RG#65富山・RT#78今野、
3年LG#74加藤)のパワフルで献身的なブロックが光る。
しかし、この後が続かない。
3rd-5からフェイクパスを投じるもディフレクトされ、危うくインターセプト。
結局、4th-5/パント。

#88寒竹のロングパントにより、一橋大2ndシリーズは自陣30ydから。
1stプレーのランはDL#90杉野がナイスタックル/僅か2ydゲイン。
しかし、次プレーでスクランブルからロングゲインを許し東大陣47ydへ。
一橋大はスペシャルプレーのフリーフリッカー。
しかし、DL#88寒竹の激しいプレッシャーでパス失敗。
パンターとしてだけでなく、DLとしても頼れる男#88寒竹。
しかも、一橋大反則(ホールディング)で10yd罰退/1st-20。
中央ランで5yd進まれるも、続くパスは失敗。
DL4人衆のナイスパスラッシュが光る見事なディフェンス。
一橋大は再度ホールディングを犯し、2nd-25と大きく後退。
スクリーン失敗で3rd-25。
QBの中央ランはDL4人衆の気迫溢れる守備で僅かに3yd止まり。
4th-22/パントに追い込んだところで、いよいよ最終4Qへ。

【4Q】一橋大のパントは距離が伸びずサイドライン外へ。
東大3rdシリーズは自陣38ydと好位置から開始。
今シリーズで相手を突き放す2本目のTDを奪いたい。
先ずはRB#28宮崎航平がOPピッチで気迫の6ydラン。
更に、RB#28宮崎航平がドローで12ydナイスラン/敵陣44ydへ。
満身創痍の#28宮崎航平が4年間の思いを全てぶつける見事な走り。
3rd-8に追い込まれるも、ここで値千金のファインプレー炸裂!
QB#12大槻からWR#8川嶋(4年)へのドローフェイクパス成功!
傷つきながらも、ここ一番でジャストパスを投じたQB#12大槻。
まさにエースQBの意地と真価を体現したナイスパス!
厳しいパスカバーの中、ここ一番でナイスキャッチを魅せたWR#8川嶋。
天性のシュアハンド・豊富な練習量・勝利への執着心が見事に合体!
激しいパスラッシュの中、身を挺してQB#12大槻を守り切ったOL陣。
特に4年間の最後の最後に初めてスタメン出場したLT#71丸岡。
ブラインドサイドのLTとしての献身的なパスプロがキラキラ光る!
さあ、これで敵陣ゴール前30ydへ。
RB#28宮崎航平がアイソレーション・OPピッチで各4yd前進/3rd-2。
更にRB#28宮崎航平が中央突破してゴール前16ydへ。
最後はQB#12大槻からWR#13団栗(4年)へのポストパス。
エースQBのナイスコントロールと4年WRの実力を見せたナイスキャッチ。
東大応援団大歓声の中で、嬉しい2本目のTD!
#18佐藤亮のTFPも決まり、14-0と突き放す。(4:48)

続くキックオフでも東大はナイスカバー。
一橋大3rdシリーズは自陣31ydから。
しかし、完全に主導権を握った東大ディフェンス陣はFDすら与えない。
スナップ乱れQBがもたつくとSF#2村本が最後列から素早い上がり。
見事に4ydロスタックル/2nd-14。
QBドローは今試合絶好調のDL#90杉野がナイスタックル。
僅か2ydに仕留め、3rd-12。
ロールアウトからのスクランブルはILB#44勝・DL#90杉野が堅守。
見事に3ydロスタックルに仕留め、4th-15/123パント。
最後までベストパフォーマンスを演じるディフェンス陣お見事!

残り時間5分を切ったところで、東大4thシリーズは自陣34ydから。
2プレー目に今試合一番のビッグプレー炸裂!
OL5人衆のこじ開けたLOSを中央突破したRB#28宮崎航平。
右から左へと緩急自在のスピード豊かな素晴らしい走りを魅せる。
何と53yd独走し、一気に敵陣14ydへ。
それにしても凄いのは今試合のRB#28宮崎航平。
最後の試合で4年間で最高のパフォーマンスを魅せつける。
泣き言を言わず日々努力を重ねてきた男の真価を見事に発揮!
さあ、ここでダメ押しの3本目のTDを奪いたい。
ランは1yd、スクリーンは失敗で3rd-9と追い込まれるも・・・。
最後はQB#12大槻からWR#7藤原へのTDパス成功!
難しい高めのパスを天才WR#7藤原が見事にスーパーキャッチ。
#18佐藤亮の3本目のTFPも成功し、21-0と勝負あり。(残り2:35)

続くキックオフでは#96鈴木がサイドライン際にナイスキック。
そして#1船倉(4年)がナイスタックル。
4年生コンビの活躍により、一橋大4thシリーズは自陣25ydから。
ミドルパス成功でFD献上/自陣43ydまで侵攻されるも、ここまで。
先ずはブリッツに入ったILB#43渡辺皓(4年)が激しいプレッシャー。
QBはパス投げ捨て。
続く3回のパスもCB#29堀江のパスカット等もあり、全て失敗。
見事に4th-10/パントに追い込む。

残り時間1分43秒、東大の今シーズン最後の攻撃は敵陣43ydから。
2回連続のRB#23石村(2年)の中央ランで5yd前進/3rd-5。
フェイクパス失敗で4th-5となり、パントチームを投入。
しかし、スナップを受けたパンター#88寒竹がそのまま突進。
スペシャルプレーが奏功し、ゴール前31ydでFD更新。
先ずはQB#15古屋がドローで5ydゲイン。
パス失敗で3rd-5/ゴール前26yd。
しかし、QB#15古屋からTE#10関(4年)へのパスが見事に成功。
後一歩でTDとなる惜しいプレーであったが、ゴール前2ydへ。
東海大戦で見事なTDパスを投じたQB#15古屋。
真摯に地道に努力を重ねてきた#15古屋の4年間の集大成のプレー。
そして、度重なる怪我に見舞われてきたTE#10関。
その素質・能力からすれば決して満足できない今シーズン。
しかし、最後の最後に嬉しいナイスパスキャッチ!
さあ、残り時間僅か、ゴール前2yd。
絶対にTDを奪って、2015ウォリアーズを締め括りたい!
期待に応え、QB#12大槻からTE#10関へのフェイクパス成功/TD!
最後はやはり、3年間ウォリアーズのオフェンスを牽引してきた#12大槻。
色々あった4年間、最後にTDパスを決めることができ、本当に良かった!
TFPはホルダーからのトスパスで2点を狙うも失敗。
残り時間17秒で27-0。

最後のキックオフでは#96鈴木がサイドライン際にナイスキック。
自陣27ydからの一橋大攻撃で2回連続パス失敗したところで試合終了。
入替戦回避を果たし、4勝3敗4位でシーズンに幕を閉じた瞬間であった。

今試合で引退する4年生42名の諸君、4年間本当にお疲れさま。
TOP8昇格を果たせなかった無念さは言葉では言い尽くせないと思う。
しかし、最終戦で持てる力を出し切ってベストゲームができて良かった。
皆の笑顔を最後に見ることができて本当に良かった。
ウォリアーズの4年間に誇りと自信を持って、胸を張って巣立って欲しい。
心身共に健康で、努力の報われる未来あれと心から祈っている。

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