2007/06/24-一橋大学戦

日時  6月24日 16:30 Kick Off

場所 アミノバイタルフィールド

◯東京大学 14― 7 一橋大学●

1Q 2Q 3Q 4Q TOTAL
東京大 0 0 7 7 14
一橋大 0 7 0 0 7

Game Report

いよいよ春シーズンの最終戦。
今試合の対戦相手である一橋大は、一昨年のブロック6位から昨年は4勝3敗のブロック4位に躍進し、強力DL陣を中心とする安定感のあるディフェンスと力強いランニングオフェンスを有する攻守バランスの取れた好チームであり、今年は更に上位進出をうかがっている。
ウォリアーズは昨年のリーグ戦において、明大・慶大・日体大に3連敗した後、立大・筑波大に2連勝し、その勢いで一橋大戦に臨んだが、14-17で惜敗し、その1敗が入替戦出場へ大きく作用してしまった。
京大(24-25)・早大(28-40)とゲームに負ける悔しさを十分味わってきたウォリアーズにとって、今試合は、昨秋の雪辱戦であると同時に、今秋の大躍進につながる春シーズンの集大成として大きな意味を持ち、持てる力と気迫の全てをぶつけて勝利を掴む。

[1Q]雨の降りしきる肌寒い夕方のアミノバイタル。QB#8長尾(4年)率いる東大1stシリーズは自陣28ydから開始。
WR#16奥山(4年)の17ydパスキャッチでFDを獲得してハーフライン近くまで進むが、その後は一橋大の強力DL陣の前にロスを強いられ、4th-15となってパント。パンター#97生川(4年)の好パントにより一橋大は自陣22ydから1stシリーズ。

SF#22五十嵐(2年)の好パスカットもあり、1-2-3パント。

自陣30ydからの東大2ndシリーズも3回連続のランでFD獲得できず、4th-10となりパント。

自陣40ydからの一橋大2ndシリーズは、QBがランパスオプションからオープンを疾走し、一気に東大陣30ydまで進む。3回の攻撃にFDを与えず、4thダウンギャンブルも食い止め、攻守交替。

自陣24ydからの東大3rdシリーズはQB#有井(3年)登場。TE#9三品(4年)への14ydフェイクパスで前進し、その後WR#16奥山への25ydパスが決まったかに見えたが、ホールディングの反則で取り消し。結局パントに追い込まれ、思うようにFDを更新できない。

自陣24ydからの一橋大3rdシリーズでは、東大DB陣を抜き去ったWRのラッキーな落球やホールディングの反則等により3rd-21となり、FD獲得を狙ったパスも失敗。ホッとしたのも束の間、グランドには無常にもイエローフラッグ。ボールを見ずWRにタックルしたDBの反則により、不要なFDを与えてしまう。息を吹き返した一橋大は、カットバックしてスクリーメージラインを抜けたRBが東大DB陣の相次ぐタックルミスに助けられ、一気に東大陣32ydへ進む。

〔2Q〕更にパスを主体に2回FDを獲得され、ゴール前8ydへ。2回のランでゴール前1ydまで攻められ、最後もランで押し込まれ、一橋大に先制のTDを与えてしまう。(13プレー/76ydのドライブ)

続く東大KORでリターナー#32吉田(4年)の好リターンにより、東大4thシリーズはハーフライン近くから開始。再びQB#8長尾が率いるが、FD獲得ならず1-2-3パント。

しかし、東大守備陣も前シリーズを引き摺ることなく、1回FDを与えるもののパントに追い込む。

一橋大スナップミスでパンターが逃げるところを、#45奥茂(4年)がタックル。東大は敵陣38ydと絶好のポジションで攻撃権獲得するも、FD獲得できない。

しかし、次の一橋大攻撃を1-2-3パントに仕留め、残り時間2分半で前半最後の攻撃開始。

TB#4白山のオプションピッチやQB#8長尾のキープで2回FDを獲得し、自陣22ydから自陣44ydまで進む。4th-1に追い込まれるが、TB#4白山のオプションピッチでロングゲインし、敵陣36ydへ。(残り時間45秒)
3回連続のパスでFD獲得ならず4th-5となるが、TE#9三品へのパスが成功しゴール前20ydへ進む。しかし、残念ながら時間切れで前半終了。

[3Q]東大のキックオフで後半開始。
一橋大リターンチームの好ブロックにより東大陣34ydまでリターンされ、更に交代した2ndQB率いる一橋大オフェンスにFDを許し、後半開始早々ゴール前15ydまで攻め込まれる。しかし、TDを狙ったパスをCB#11小林(3年)がゴール前1ydで値千金のインターセプト。

ここから、QB#14有井が東大史上有数の99ydTDドライブを見事に演出。TB#32吉田が力強いセカンド・サードエフォートで8ydゲインしてゴール前のピンチを脱するとQB#14有井の10ydオプションキープでFD獲得。WR#7和田への見事な27ydパスが決まり、一気にハーフラインへ進む。TB#32吉田の13ydオプションピッチでゴール前29ydへ。更にWR#7和田・TE#9三品のパスが成功してゴール前5ydへ。3rd-5となるが、最後はQB#14有井自らオプションキープでエンドゾーンへ駆け抜け、14プレー/99ydのドライブを一度の反則もなく見事に完結させる。#3高橋のTFPも決まり、7-7の同点。

これで息を吹き返したウォリアーズ。次のキックオフでは、#13大西(3年)・#47高見(3年)が目の覚めるようなタックルで一橋大リターナーを仕留め、更にナイスディフェンスで一橋大のパス攻撃にTDを許さず、1-2-3パントに追い込む。

一橋大スナップミスによりパントはミスキックとなり、東大は敵陣42ydと絶好のポジションで攻撃権獲得。
ホールディングの反則等により3rd-20となるも、TE#9三品へのパス成功。ゴール前30ydへ。更にWR#7和田の好パスキャッチでゴール前14ydへ。しかし、結局4th-11となりFGトライを選択するも失敗。引き寄せたモメンタムを活かせない。

[4Q]一橋大の次シリーズでは1回FDを与えるも、その後の攻撃を断ち切り、東大は自陣46ydから攻撃再開。
FB#23末宗(4年)のダイブで8yd進み、一橋大のパスインターフェアにより、敵陣38ydでFD獲得。TB#31星野(2年)が近い将来のブレイクを予感させる好オプションピッチランで11yd前進し、ゴール前27ydへ。QB#8長尾がTE#9三品へナイスパスを投じ、好捕したTE#9三品が見事なランアフターキャッチを見せて、そのままエンドゾーンへ駆け抜け、東大は嬉しい逆転のTD。#3高橋のTFPも決まり、14-7。

その後両者1シリーズずつ1-2-3パントを繰り返した後の一橋大攻撃は、#97生川の好パントにより自陣26ydから開始。ミドルパスやQBのオープンラン等で3回FDを許し、残り時間3分で東大陣21ydまで攻められる。しかし、スクリーンパスをブリッツしたLB#92中野(4年)がカットした後のプレーで一橋大QBはRBへのバックワードパスを投じ、失敗したところを東大がリカバー。このピンチを切り抜ける。

東大は1回FD獲得し自陣34ydまで進むも4th-5となり、残り時間48秒でパント。

#97生川のパントで大きく陣地回復するも、カバーチームのタックルミスが相次ぎ、20yd近くのリターンを許し、一橋大は残り時間30秒で自陣36ydから最後の反撃。パス成功によりハーフラインまで前進されるも、最後はブリッツしたLB#45奥茂の気迫溢れるQBサックで試合終了。

前の記事

2007/06/16-早稲田大学戦

次の記事

2006/09/03-明治大学戦